今回は、歌舞伎町の『NOW(ナウ)』に20年勤務された“あおたん”こと一条葵さんに、これまでのキャバ嬢人生を振り返ってもらいました♥上野で今の自分が作られたという葵さんですが、当時のことやNo.1を守り続けたその秘訣など、20年もの間NOWに捧げたキャバ嬢人生について詳しく迫ります!
そもそも、夜を始めたきっかけはなんですか?
いちばん最初は友達に誘われてふらっと、なんでもないかんじです。最初は興味とかも全然なくて、仲のいい女のコからやってみない?って言われて、それからずっと1本でやってきましたね。最初は埼玉の浦和のスナックで働かせてもらって、そのあとにまた友達の紹介で、上野のキャバクラに行きました。上野に行って、No.1になりましたね。営業のノウハウをそこのオーナーさんに直々に教えてもらって、その人に葵って名前もつけてもらって。その方が今の私を作ってくれたかんじです。水商売のいろはを全部教えてもらいましたね。営業方法とか、お客様の呼び方だったりとか。キャバクラ自体未経験だったので何もわからずだったので…。わからないことがあればお客様が教えてくれたりすごいみんな優しくて、従業員の方とかにも教えてもらいながら、それから接客はできるようになりました。
どうやって指名をとっていったんですか?
そのときは指名とかまだまったくなかったんで、No.1の女のコの接客や先輩の接客を見ながら学んでいって、あとはお店の中だけじゃなくて、メールとか連絡はこういうのをやるとお客様は喜ぶよとかアドバイスをもらったり。私が最初に教えてもらったのは、お客様が吸ってるタバコの銘柄を覚えて、きたときに“これいつも吸ってるやつだよね?”って買っておいてあげたりとか、会話の中で“明日何時に起きるの?”とか聞くと、みんな会社じゃないですか。朝7時だよーって言われたら、家庭がない人には朝連絡して目覚まし代わりに起こしてあげたりとか。“このコ、キャバ嬢なのにそういうことしてくれるんだ”って思ってもらえるし、誕生日とかタバコを覚えたりとか、ただきてって言う営業じゃなくて、そういうところからコツコツ自分のことを覚えてもらうっていうか。もともとは全然マメじゃないんですけど、そういうのをやっていくとお客様に気に入ってもらえるよって言われてやってました。
そのときは苦じゃなかったですか?
私、あんまり苦じゃなかったです。ちょこちょこ連絡とるようになって、徐々に指名が増えていったのかな?出勤は毎日オープンラストで働いてましたね。当たり前のことをコツコツやってました。意外と毎日やるのって大変ですよね。でもだんだんお客様がきてくれて、毎日同伴もするようにしてました。NOWに入る前から毎日同伴して、お店に何組呼ぶって自分の中で毎日ノルマを決めて、そうすると徐々に指名が増えていくんですよね。それで自動的にナンバーワンになっていきました。やっぱりいちばんになりたいから、一生懸命営業しましたね。負けず嫌いなんですかね(笑)。
NOWに入ったきっかけは?
それも女のコの友だちに紹介されてですね。東京の中心地に進出したいなと思ってて、なんとなく新宿と六本木っていうのは決めてて。上野とは違って、また一旗揚げようかなって(笑)。こっちでNo.1になりたい!って気持ちで東京にきました。入ったきっかけは、NOWの専属のスカウトマンです。NOWに決めた理由は全然なんにもなくて、ただきれいだったから(笑)。キャバクラ自体全然知らないから、とにかく新宿で有名なお店がよくて、そのスカウトマンに聞いたら、そのときNOWはオープンしてまた1か月しか経ってないってことで、店内がきれいだったんですよ。自分の次のステージはきれいなほうがいいなと思って、私はここで頑張ろう、No.1になりたいなと。けっこう思いつきでしたね(笑)。ぱっと思いついたら行動するタイプなんですよ、私。
でもそれでそんなに長く続けられたのはすごいですよね。
そうですね~。ずっとそのまま20年いましたね。やっぱりこれだけ長く働いちゃうと、第二のふるさとじゃないですけど自分の居場所はここってかんじで。女のコとか従業員とかはどんどん変わっていくんですけど、自分の住み着いた住みやすい家みたいなかんじになってきちゃって(笑)。そのときは一生キャストとして、できるまでキャバ嬢やっていこう!って気持ちで働いていたら、気づいたら20年経ってしまいましたね。スタッフさんもすごいよくしてくれたんで、本当に居心地がよかったんですよね。
No.1で居続けられた秘訣はなんですか?
上野で働いてたときに教えてもらった、同伴を毎日コツコツするとか、毎日出勤するのは守りつつ、当たり前のことをずっとやり続けましたね。歌舞伎町にきて、やっぱりこっちのほうがお客様も人数が増えたんですよ。だけどNo.1になった理由っていうのが、上野で作ってきたお客様たちに全部きてもらってたので、そこで基盤ができたんですよね。だから、NOWではNo.1になるのはそこまで大変じゃなかったっていうか、上野のお客様が助けてくれたんです。お客様とか従業員が助けてくれて、恵まれてましたね。そのあとは、負けず嫌いだったんでここでナンバーワンで居続けなきゃいけないっていうのが自分の気持ちで、そこから根本は一緒です。やっぱり人数増やさなきゃいけないんで、たくさんお客様について獲得していったってかんじですよね。
上野のお客様がずっときてくれたのはすごいですよね。
そうなんですよ。ずっときてくれてて、20年の仲のお客様もいます。もうお友達みたいなかんじで、安心するって言われます(笑)。上野のときのお客様とはまだつながってるので、長い友人みたいなかんじですね。自分と同じタイプの人が多いと思います。私、外見はこうなんですけど派手なタイプじゃないんで。見た目とは違うんですかね。ワイワイガヤガヤなとこよりもけっこうカフェとかが好きなんですよ。お客様と会うときもそういうところでお話したりします。
NOWに入ってから変わったことはありますか?
若いときは気が強かったんですけど、大人になるにつれて角がとれて丸くなったというか、ちょっとやそっとのことじゃヒステリックになったりしなくなりましたね(笑)。若いときってみんなそういう時期あるじゃないですか。10代や20代の女のコも働いてるんで、みんなのお姉ちゃんってかんじにはなってきてるのかなってかんじです。昔は、同じ年齢くらいのコとナンバー争いとかでギスギスしたり。でも大人になってまったくなくなったから、10何年はもうピリついたりはないですね。そもそも喧嘩はしたことはなくて、指名とるとらないで負けたくない、闘争心みたいなのはあったんですけど。今は闘争心っていうよりも、自分がキャバ嬢としてここの店で最後までキャバ嬢って仕事を全うしたいと思ってますね。今は周りの女のコたちからはお姉ちゃん的存在です。
葵さんといえば毎年バースデーが話題ですが、思い出に残っているバースデーは?
10何年前なんですけど、タワーとかをまだみんなやっていないときで、当時ホストとかしかやってなかったんですよね。それでタワーやってみたいなって話をしてて、お客様がタワーを用意してくれたんですよ。サプライズでやってもらって、それがいちばんうれしかったです。私の中でその初めてのタワーが忘れられなくて、バースデーをやるならずっとこのタワーをやっていきたいなって、毎年バースデーはタワーありきで考えてました。当時そんなにシャンパンを入れるご時世じゃなかったというか、もともとはブランデーとかウイスキーとかそっちだったんですよ。シャンパンタワーが流行る世代になってからは、自分の仕事の仕方も時代とともにシフトしていきましたね。
葵さんが思うできるキャバ嬢とは?
やっぱり毎日お店にはこれるコですかね。あとは、No.1を目指していくのかっていうところですよね。向上心があるコのほうが伸びるじゃないですか。私はそういう気持ちでいるコのほうが、すごい可愛い!って訳じゃなくてもやっぱり応援したいなって。あとキャバクラって、化ける女のコもいるんですよ。最初はそんなにパッとしないようなコでも、働いてるうちにどんどん可愛くなって垢抜けていくっていうコもいるから、やっぱりわかんないなって思ってて。NOWでもいっぱいいるんですよ。最初面接で通らなかったけど、やっぱりまたこれますかって連絡してみたら、どんどん可愛くなって、指名もすごいとるようになったコもいたりして。そういうところにも気を付けながら見抜いていきたいなと。もともと有名なコっていうよりは、私はいちから育てていきたいですね。
葵さんみたいになるには?
やっぱり細かい営業方法とか、出勤数ですよね。同伴の数とか自分の中でのノルマとか決めたら、目標ができるじゃないですか。何組絶対呼ぶんだ!とか、昨日呼べなかったから今日は呼ぶんだとか決めるほうが、向上心があるじゃないですか。だらだら働いてただ出勤するだけと意味がないんで、やるからには毎日戦うようなかんじで自分を追い込んでいくことですかね。NOWでも人気があるコは自主的にみんなやってるんで。そういうコがお店にたくさんいてくれたらうれしいですね。
数々の伝説を残してきた葵さんですが、その背景にはコツコツ努力を積み重ねてきた結果が、今の葵さんを作っているんですね。男女問わず愛される理由がよくわかる唯一無二のキャバ嬢“あおたん”。今後の活躍が気になるところです!後編では、次のステージについて詳しくお話します♥
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