北海道を拠点にガールズバー、アフターバーを出店し成功させてきた“すすきのの女帝”桃瀬ともさんが、『T-STYLE ROPPONGI』でついに全国進出!! このご時世に関わらず経営する店舗の売上はすべて右肩上がり。「むしろ今が一番良い」と語るともさんに、お店を流行らせる秘訣を直撃! 夜の実業家・桃瀬ともの経営手腕に迫ります♪
―ともさんがすすきので経営する『T-STYLE』が東京進出! 六本木の新しいアフターバーとして人気ですけど、オープンはいつだったんですか?
緊急事態宣言明けですね。時期はかなり悪かったんですけど、1月、2月にはもう開店は決まっていて、家賃だけ発生させている状態だったので強行突破でオープンしました♪
―東京進出にあたって六本木を選んだ理由は?
銀座、六本木、西麻布で考えていて、どこが一番合ってるか事前に調査して決めました。お客さんにいろんなお店に連れて行ってもらって、そこでお姉さんたちに話を聞いて。西麻布は街自体がアフター店がメインだからそこに参入するのはちょっと違うと思ったのと、銀座はクラブがアフター店まで経営しているケースが多いから食い込みづらい。というところで六本木に。ただ、街を全然知らないのでバーを開業する前に六本木のファブリックでキャバ嬢として働かせてもらいました。
―自ら働いてリサーチ!?
T-STYLEオープンの半年ちょい前から出勤していましたね。街や女のコの感じ、客層、アフターへの流れ方、そういったことを掴むには実際働いてみるのが手っ取り早いと思って。たまたまファブリックのオーナーさんが札幌の私のお店に来てくれていて、「そういえば六本木でお店やってるって言ってたな」と思って、「お店を出すために六本木で働きたいんですけど、ちょっとだけ雇ってもらえますか」ってお願いして。
―オーナー自ら、その街で働いてみようという発想が画期的ですね。
東京で働いたことがなかったのでこれも良い経験かなと思って。お客さんもリアルに見えるし、どういう女の子たちがいるのかも一緒に働いたほうがわかるから。六本木のお店ってナンバー表とか売上表が出ないところが多いみたいなんですよ。そういう環境で何をモチベーションにして働いているのかが不思議だったっていうのもありますよね。結果、六本木はガツガツしてないのがいいのかなって思いました。女の子にちょっと余裕があるというか。
――働いてみて六本木どうでした? ともさんだったらすぐ売れそう。
売れました♥ 六本木には魔物が住んでますね! お客さんもすぐに掴めましたし売上がめちゃくちゃいいです。現役で働くなら六本木がいいですね。実は今も在籍してます(笑)。
―東京進出っていつから考えていたんですか?
いつからかなあ。ノリ(笑)? 願望があったとかはないですね。すすきのの自分のお店で、東京のお客さんが増えて来たなあと思ったときに、東京でもやろうかなって。
―ともさんって、今お店何店舗経営しているんですか?
ガールズバーの『T-STYLE SUSUKINO』『T-STYLE ROPPONGI』、男女混合のミックスバーの『T-FUNNY』があって、フォトフラワーショップの『桃花(MOMOKA)』がありますね。あと、スナックも増えたのでいま5店舗ですね。
―スナックも始めたんですか!?
そうなんですよ。すすきので『M』っていうスナックを始めました。ママがみかちゃんというコで、私が桃瀬なんで『M』でいいんじゃない?って(笑)。お店自体は3月くらいからやっているんですけど、コロナ時期とかぶってしまって大々的にまだお披露目はできていないので(取材時)、いずれちゃんとお披露目をしなきゃなあと思いつつ営業中です。
―スナックはママが重要ですけど、すぐ見つかりました?
割とすぐ見つかりました。見つかったというかずっと狙ってたコだったので♥ みかちゃんは別のスナックで雇われママをやっていて、スカウトしてきました。
―ちなみにスナック始めた経緯は?
ちょっと面白い物件があったんですよね。店舗って毎月の家賃を払う感じじゃないですか? でも、そこはその区間を買うんですよ。お店のスペースを買う。マンションを買うみたいな感覚ですよね。管理費は毎月かかるんですけど最初にお金払っちゃえば家賃はかからないから。面白そうだなと思ってとりあえず購入して、「何やろうかな~」みたいな。箱もそんなに広くないし、地域的にもスナック横丁みたいな、小さいお店が軒を連ねている場所だったのでスナックに。キャバクラと客層が全然違うので、私はあんまり店には入っていないんですけどね。
―次々とお店を出して、しかも1店舗もつぶしていないってすごいことですよね。
そうなんですよ、ありがたいことに。売上も年々上がって今が一番良いかもしれない。おかげさまで良い感じで保ててます。
―流行らせる秘訣があるんですか? 人件費をケチらないとか?
確かに、従業員にはどこのお店のコよりも稼いで欲しいとは思っていますね。うちの店で稼いでるコはそのへんのニュークラのコよりもらってます。そういうシステムにしているから。売上があるコに売上バックがつくのは当然だけど、T-STYLEでは “大入り”っていうバックもあって、お客さんを呼べないコがいても、お客さんを読んだコの席で頑張ればそのぶん収入につながる仕組みにしているんです。
―どんな仕組みなんですか?
設定した1日の売上目標を超えたら、そこから10万円刻みでその日出勤した従業員全員に“大入り”っていうバックが入るようにしてますね。売上目標や大入りの額は店によって違いますけど、団体戦で考えてもらって、店全体でみんなが助け合って頑張れるような仕組みを作っています。元々は他の経営者さんでそういうことをやっている方がいて、それを見て「これはいいな」と思ったんですよ。それで、自分がバーを始めたときに取り入れました。良いものはどんどんパクッていこうみたいな♪
―お客さんいっぱい呼んでるコからしたら、「私が頑張ってるからなのに」ってちょっと不満が残ったりしないですかね?
でも、みんなが頑張って盛り上げたり、いっぱいお酒飲んでくれれば、そのコの席の売上が上がるわけだから、お客さん呼んでるコも超ハッピーじゃないですか。
―ですね!
今のコたちってそれほどお金に執着して働いているわけでもないんですけど、でも、お金はあるに越したことはないし、せっかく私のところで働いてくれてるんだから稼いでいってほしいなって思います。努力が形として評価されるのってヤル気につながるじゃないですか。“大入り”はみんなで頑張ってくれたことの証だから、そういうものを毎日設定していくことで店としての団結力も増しますよね。
―スタッフの定着率も良さそうですね。
女のコはあんまり辞めないですね。多分働きやすいんだと思います。私も怒ったりしないし。辞めるコもいるけどネガティブな辞め方ではないですね。「他が見たい」って言って辞めていくコもいるけど、「やっぱりココがいい」って結構戻って来るし(笑)。
―T-STYLEはガールズバーですけど、女のコが「キャバクラ行ったほうがいいかもな~」とかって移っちゃうことないんですか?
むしろそれ全然ありだと思います! うちの店で働く絶対的なメリットは客層が厳選されているところ。VIPな方ばかりなのでうちで働いて、良いお客さんを掴んでからキャバ嬢になるっていうパターンもオススメしたいですね。実際、T-STYLEを卒業してキャバクラで頑張っているコたちもいるし、それはもう全面的にバックアップしますね。キャバ嬢になったらなったで今度はアフターで来てくれるじゃないですか♥
―店で頑張っていても稼げるし、キャバ嬢になるにしても良いお客さんが掴める。どっちに転んでも良いことしかないですね。
経営者の方とか、人が辞めると「うち辞めてあそこに行きやがって」みたいな感じで怒っちゃう人もいるけど、ちょっともったいないですよね。人が動くことで新たな形のつながりが生まれたりもするから、ネガティブな辞め方でなければ悲しむべきことじゃないと思うんですよ。
―ネガティブな辞め方をされないためにはやっぱり人を大事にすることですかね?
そうだと思います。働きやすい環境を整えるとかコミュニケーションをちゃんと取るとか、そういったことは大前提。その上でちゃんと正当に稼がせてあげること。そういう仕組みをしっかり支えることが人を大事することじゃないかなって思います。
―ところでともさんといえば、バースデー月だけキャバ嬢に復活することでもおなじみですが、それは今回も変わらず?
やりました。誕生月は6月なんですけど、そのときは六本木のファブリックでバースデーをして、すすきのでは時期をズラして10月に。今回はプリンスグループのパリコレクションというお店でキャバ嬢をしましたね。
―ちなみにともさんは事業展開していくにあたって、金主はいたりするんですか?
「オーナーいるんでしょ」ってよく言われるんですけど、いないんですよ。全部自分のマネーでやってます。スポンサーがいたらずっと売上の何%か渡さなきゃいけなくなるじゃないですか。それは無駄だなと思って。上納していたらそのぶん利益も少なくなるから、従業員に還元できるぶんやお客さんや店に使えるお金も少なくなっちゃう。無駄を省くためにも全額自己資金です!
―新たな店舗展開も考えていたりします?
まだまだ願望ですけど、次は大阪の北新地にT-STYLEを出したいなって思ってます♥ もともと出張のある仕事に憧れていたので。今は北海道と東京を1週間ずつ行き来していますけど、そこに大阪が加わったら理想ですよね。欲をいえば沖縄にも(笑)。本当は東京よりも先に沖縄にお店を出そうと思って偵察にも行ったんですけど、沖縄はアフターバーの需要があんまりなさそうで。ここではお金を生み出せないと思って棚上げしました。でも、沖縄大好きなので社員旅行で使える別荘とか作ろうかなって計画中です。もしくは何か違う形でのビジネスとか。
―ともさんってこれからどこまで大きくなっていくんでしょうね。
極めたいですね。経営者を。お金が欲しいっていうわけじゃないんですけど、「もうここは安定したな」と思うと、次にやりたいことが見えて来るんですよ。「次、これだな」みたいな。ただ、ノリはいいけどビビリなんで。石橋叩きまくって渡るタイプだから、それこそリサーチとか徹底的にやらないとスタートできないんですけどね♪
従業員を大切する経営でハッピーな循環を生んでいる桃瀬ともさん。こんな社長だったらついて行きたくなりますね。ちなみにともさんのお店では常にスタッフ募集中。「かわいいに越したことはないけど、性格良いコが一番♥」とのことです♪
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