メゾンドボーテの新たなモデルとして、“すすきのの女帝”こと桃瀬ともさんが仲間入り。
キャバ嬢を卒業してアフター御用達のバーを2軒経営する桃瀬さんですが、年に1度バースデー月だけ現役復帰するのが恒例行事。そんな桃瀬さんにこれまでの夜の歩みとキャバクラ観を伺いました♡
【プロフィール】
桃瀬とも
1986年6月27日生まれ/身長:162cm/北海道函館市出身。10代から水商売の世界に入り27歳ですすきのにガールズバーをオープン。プレーヤー兼オーナーとなる。29歳で現役を引退し、現在は『T-STYLE』、『T-FUNNY(ティーファニー)』、フォトフラワーショップ『桃花(MOMOKA)』を経営。年に一度、バースデー月だけキャバクラに復帰するのが恒例♡
すすきのでガールズバー『T-STYLE(ティースタイル)』と、男女混合のMIXバー『T-FUNNY(ティーファニー)』を経営している桃瀬ともです。はじめまして♡ ガールズバーとMIXバーの違いはありますけど、どちらもアフターメインのバー。盛り上げるのが仕事です。
出身は函館で、キャバクラを始めたのも函館。キッカケはなんだったかな? 周りがやっていたからやってみただけっていう、ふわっとした感じだったと思います。でも、始めてみてすぐに、「この仕事向いているな」って思いました。他の仕事をしたことがないから何とも言えないんですけど、水商売が嫌になったことはないのできっと天職なんだと思います♡
すすきのに来たのは19歳くらいの頃ですね。「すすきので一旗あげよう!」みたいな高いこころざしはなく、当時の彼氏が札幌に行くっていうから流されるままに(笑)。なんとなくついて来ちゃったみたいな感じでした。
すすきので最初に働いたお店は『アトリエ』。ここには5年ぐらいいましたね。当時、すすきのでかわいいコが一番多いと言われていたお店だったので、かわいいコに会いたいなあくらいのノリで入りました。そこには不動のナンバー1みたいなコがいたので、そのコを越えるのにすごく時間がかかりました。1年以上はかかったと思います。で、その後、『オレンジテラス』に移籍。ここで1年働いたあと結婚しようかなあと思ってキャバクラを辞めるんですけど、ほどなくキャバクラ復帰w
辞めたあと、1年ぐらい主婦みたいな生活を送ってみたんですけどもうヒマでヒマで。自分は家庭に収まるタイプじゃないなってよくわかりました。することないから毎日エステに行きまくってたら、2カ月で10kgくらいヤセたんですけど、まあ、よかったことはそれぐらいで、毎日つまらなかったですね。
結婚に興味がなくなったことで吹っ切れたんですかね。『レッドシューズ』で復帰してから一気に勢いづきました。桃瀬ともっていう名前が売れ出したのもこの頃からです。
今は結婚願望はあるっちゃあるんですけど、あるって言ってる自分に酔っているのかもしれない。実際、結婚しようってなったら「うーん」ってなると思います。
バーをオープンしたのも『レッドシューズ』時代。27歳のときです。キャバ嬢を辞めたあと次のステップとしてバーをやる人は多いと思いますが、私の場合はその逆。「キャバ嬢を続けるために自分用のバーが必要だ」と思ったのがキッカケでした。
その当時、卓かぶりがすごくて、1卓5分しか席に着けないみたいな状態が当たり前になっていたんですね。それでお客さんがどんどん切れていっちゃったときがあって、それをどこで補うかっていったらアフターしかないなと。
それでアフターに力を入れていたんですけど、1日3〜5件くらいアフターをすると、キャバクラで自分が働いている時間より、アフターをしている時間のほうが長くなるし、5時間待ちのお客さんとかが出てきちゃったりして、それはそれでまずい状況だったんです。自分の体力も持たないし、お客さんの体力も持たない。どうにかしなきゃなあみたいな。で、「だったらいっそのこと、まとめてアフターしたらいいんじゃないか?」と思いついて出したお店が『ティースタイル』でした。
「アフターはティースタイルに集合!」みたいな感じで、アフター待ち問題は解消して、その後、31歳の頃に2店舗目の『ティーファニー』もオープン。その頃にはプレーヤーをやり切った感もあったし、お店の経営が楽しくなっちゃって本腰入れたいなという気持ちになっていたので夜は卒業しました。とはいえ年に1回、バースデー月にはキャバクラ復帰するのが恒例なのでバースデー時期の、あのプレッシャーとは今もおつきあいしています♡
自分でバーを経営してみてつくづく感じたのは黒服さんのありがたみ♡
特に『ティースタイル』はガールズバーなので、女のコのケアや管理もしなきゃいけないので、「なんて大変なんだろう」と思いました。女のコってワガママだから、そこをわかった上で上手に回して行くってそりゃあもう大変なことなんだなあって。今までのキャバ嬢人生では黒服さんに強い当たり方をしたこともあったので、心から反省しましたね(笑)。
プレーヤー時代は2カ月連勤とかしていたので、当時に比べると今は比較的ゆるっと働いていますが、生活リズムや働く時間は特に変化なし。キャバクラの営業時間中はお客さんと一緒にキャバクラへ飲みに行って、キャバクラが終わる頃そのままで自分の店に行くっていうのが流れなので。仕事の内容的にも基本は変わらないかな。
ただ、情報共有と横のつながりはすごく意識しています。
「ここの店にかわいいコが入った」とか、「あそこの店の○○ちゃんが最近売れているらしい」とか、そういうすすきの情報には常にアンテナを張っていて、気になるコにはどんどん会いに行きますし、「このコいいな」と思ったコとは積極的に仲良くなるようにしています。アフターで使ってくれるお客さんにかわいいコを紹介できるようにっていうのももちろんありますけど、同時に女のコにも合うお客さんを紹介したいんですよね。
キャバ嬢だった頃から、お客さんと女のコをつなげるのが得意だったんです。どういうタイプと気が合うかとか、なんとなくパッとわかるんですよ。
キャバクラの女のコって、指名が割れたら売上も割れるので、自分の席に指名で女のコを呼ぶのはみんな嫌がるんですけど、私は割れても回数来てくれればいいと思っていたので、いろんなコにバンバン指名を振ってました。仲良しのコだけじゃなく、お客さんやお客さんの連れの人と合いそうだなと思うコをどんどんつけていく。それでお客さんやお連れさんが楽しめて満足してくれたら、また来ようって思ってもらえるし、それを繰り返していれば店の人気も上がるじゃないですか。モチベーションとしては「他のお店に勝とうよ!」っていう感覚ですね。私、キャバクラは団体戦だと思ってるんです。店全体で考えて利益を追求するほうがうまくいくんじゃないかなって。
個人の売り上げをそれぞれが伸ばすことで、店全体の売り上げも伸びるっていう考え方は基本なんですけど、もっと格段に上を目指そうと思ったら全体で売り上げを伸ばす方向で考えたほうが伸びる気がするんですよね。店が人気になれば、お客さんも増えて、盛り上がれば使う額も増える。結果個人の売り上げも上がるじゃないですか。
それに気づいたのは自分の売上に余裕が生まれてからでしたけど、「全体で潤ったほうがみんなが得をする」という考え方になってからは、人と人とをつなげるのがすごく楽しいし、やりがいも感じます。
お客さんと女のコをつなげる。キャバ嬢時代は自分の店の中でやっていたことを、今はすすきのの街全体でやっている感覚です。あの店のあのコとこのお客さんは合いそうだと思ったら、どんどん紹介してつなげていく。
その結果、アフターで自分のお店を使ってもらえたら嬉しいことですけど、そうじゃなかったとしても街全体がにぎわって潤ってくれたら、結果アフターのお客さんも増えるからそれでいい。今のモチベーションとしては「すすきの全体で盛り上がろう!」という感覚だと思います♡
もはや店という枠を越えて、街全体でマッチングを考えている桃瀬さん。その視野の広さと懐の深さ、さすが“すすきのの女帝”ですね!
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桃瀬とも×貴咲モエカ すすきのカリスマ先輩後輩対談♡ 北の大地の友情物語
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