愛沢えみりさんのYouTube企画「ホストへ行こう第2弾」では、その物腰やわらかな接客や細やかな気配りからコメント欄が絶賛の嵐で埋まった、歌舞伎町『RHYTHM』の代表・一秋(にのまえ しゅう)さんがメゾンドボーテ初登場!! 超人気店RHYTHMの屋台骨を支える秋さんのホストヒストリーと仕事術とは!? “最強ヘルプ”を目指して実力を磨き、頭角を現した成り上がりストーリーは必見です!!
秋さんにはキャッチフレーズとかあります?
それ言うの、めっちゃ恥ずいんですよね(笑)。元々ALL BLACKにいたんですけど、そのとき付けてもらったキャッチフレーズは「職業、オールラウンダー。」でした。それ言っちゃうとハードル上がりますよね。
でも、「確かになるほど!」感あります。
いやいやいや。でも、そう言ってもらえると嬉しいです。「職業、オールラウンダー。」になったのにはちょっと理由があって。今もあるかわかんないですけど、当時毎月のナンバーの発表と並行して、いろんなジャンルで頑張った人を投票するアンケートがあったんですよ。それで、僕がALL BLACKで初めてナンバー1を取った月に、「ヘルプを一番頑張った人」でも「シャンパンコールやった人」でも「昇格させたい人」でもナンバー1、全ジャンル1位だったことがあって。そのへんからそういうキャッチフレーズがついたのかなって思ってます。
同僚からの支持も厚い!
その頃、まだ入ったばっかりで役職もなかったんで、早く上がりたくて全部頑張ってたんですよね。オールラウンドに何でもできるかはさておき、できることはなんでもしてました。
秋さんはいつからホストされてるんですか?
僕、遅いんです。22とか23くらいからなんで。それまでは5年くらいドコモショップで働いてました。その後、大阪のミナミでホスト1年半くらいやって歌舞伎町へ。
昼職が続くタイプ! ホストになったキッカケが気になります。
ドコモショップは代理店の携帯屋さんだったんですけど、そこがすごいファミリー企業で。その体質にちょっと疲れてきて違う世界も見てみようかなと。ただ、接客の世界にはずっといたかったしお酒も好きだったんで、最初はバーの面接に行ったんです。そしたらそこがホストクラブのアフターバーで。面接した人に「いや、絶対ホストのほうがいいから」ってそのままホストクラブ連れて行かれて1日体入することになって…。それが入り口でした。
そのままスッと?
いや、ホスト大っ嫌いだったんで最初は1日だけのつもりやったんですけど、体入したらその日にお客さんができちゃって。そのコからまたお店に行きたいっていう連絡が来たんで、じゃあ働くかみたいな感じでしたね。
最初からお客さんもできてその後は着々と?
ナンバー1になるのは早かったです。当時のグループでも1年目で年間5位とかだったんで。歌舞伎町に比べたらレベルは低いですけど、そんなことも知らないから「俺ってホストになるために生まれてきたんやな」くらいに思ってましたww
無双状態!
無知やったんですよ。周りを見渡してみると、カッコいい人はいくらでもいて上には上がいるなってほどなく気づきました(笑)。ナンバーも店のレベルで価値は全然違うなってことも。
歌舞伎町では最初からAIR GROUP?
AIR GROUP以外、面接受けてないですね。ALL BLACK体入した日の夜中に(桐生)レイラさんから電話がきて「入ってくれ!」って言われて。それで決めました。そこからRHYTHMに移るまでBLACK には3年弱くらいいたのかな。
ALL BLACKでの第一歩はどうでした?
スタートはえげつないほどモブでした。僕が入ったときのALL BLACKってめちゃくちゃヤバイ時代だったんですよ。桐生レイラさん、桜木ハルさん、縁賀希蓮さん、渋谷ナツさん、九条蓮さん、霧夜さんっていうスタープレーヤーがランキング上位に君臨していて、上位4人が毎月1,000万とか売ってる時代だったので。
それまでの大阪時代って売上500万出せばナンバー1っていう感覚だったんで、全くレベルが違いましたね。「俺、入る店間違ったな」って思うくらい衝撃でした。
入店当初の“えげつないほどモブ”というとどんな感じですか?
初回のお客さんからは無視されてました(笑)。スターがめっちゃいるからモブが着いてもスルーですよね。「レイラさん出勤してる?」とか「ハルくんまだ?」とか。毎日そんな感じ。
大阪時代はお客さんを選んで、指名して欲しい人から指名をもらうっていうスタンスやったんですけど、秒で心を入れ替えました。選んでもらうためにはどうするかっていうほうに考え方を速攻でシフト。
無双状態からいきなりモブ。腐ったりしませんでした?
意外とそれなかったですね。上の人たちがめっちゃすごかったんで、「そりゃあ勝てんよな」ってスッと納得。むしろ近くにいて良いところをどんどん吸収して、超えてやろうとしか思ってなかったです。
メゾンドボーテにも出演させて頂いたRHYTHMの“縁賀渉”っているじゃないですか。僕、BLACKで渉と入店した日が一緒なんですよ。当時は渉と一緒にくじけずヘルプ頑張ってましたね。その時期入ってきたホストで生き残ったのって僕らだけじゃないかな?
秋さんがナンバーに入ったのはいつ?
入店から3カ月目です。そのときは5位。そこからBLACKやめるまでナンバー抜けたことないっすね。
成長力すごい!
自分、本入した日にLINEのタイムラインで「1年以内に幹部になって1,000万売ります!」て書いたんですよ。今はもう1,000万がスタートみたいな時代ですけど、その頃は1,000万ってすごい時代だったので、僕もまずはそこを目標にして。
タイムラインは全公開? 熱いですね!
全公開設定です。そこで公言したら前のお店の人たちもお客さんも全員見てるじゃないですか。それで達成できなかったらダサいから。宣言することで退路を断って自分を追い込みました。
目標は達成できました?
達成しました! 1,000万売ったのは入店9カ月目かな。そこからは落ちてないですね。ずっと1,000万ではないですけど、ある程度売れっ子と言われる売上はキープしてます。これも全部目標があったおかげっすね。
メゾンドボーテでRHYTHMオーナーの桐生レイラさんにインタビューした際、秋さんへの信頼感を語ってらっしゃいました。頼りにされているんですね。
ALL BLACK時代、レイラさんとハルさんのヘルプをずっとやっていたんですよ。それこそレイラさんは僕がBLACKに入店したキッカケでもあるし、最初の頃からヘルプの席に着かせてもらって指名の女のコともみんな仲良かったので。レイラさんからしたら最強の専属ヘルプやったと思います。そこに安心感があったのかな(笑)。
レイラさんとハルさんのヘルプができたことって僕にとってめちゃくちゃありがたいことでしたよね。トッププレーヤーの接客の一部始終を間近で見られた経験は財産になってます。
売れてる人のヘルプから学べることは多いんですか?
マジで勉強になることしかないっす。この時間帯はこういう接客をして、この時間帯になったらシャンパンお願いしてとか。どのタイミングでアフターするしないを決めるかとか。細かいノウハウまで全部見えるから。ある意味企業秘密だらけですよね(笑)。
ヘルプとしてアフターについて行くこともあるから、そこでどんなアフターしてるのかも学べますよね。女のコを帰すときはこうして帰すんやなとか、まだ帰りたくないっていう女のコをどういなすかとか勉強になることしかない。これが自分のお客さんやったらって毎回置き換えながら接客してました。こういうコと出会ったときにはこうしようっていうのを常にインプットしながらヘルプしてましたね。
それは勉強になりますね!
ほんまに、大事なことは全部ヘルプで覚えました。自分が尊敬する人の最強ヘルプになることが売れる近道やなって思ってます。どういうふうにして売上を上げているか、女のコがどういう感情でお金を使っているか。これをしたら喜ぶ、怒る、そういうの全部リアルで見れるわけやから。この時期はすごく貴重やったなって思います。
最強ヘルプになるってホストとして最強ですね!
ほんまにそう。近いところでヘルプをしていると良いところも悪いところも全部見える。一番リアルなホストの教材やし、自分のお客様ではない人を楽しませるという意味でも成長できるから、ヘルプに着くの一番大事やなって思ってます。
同時に売れっ子のヘルプに着くことにはメリットもありました。僕がレイラさんやハルさんのヘルプを頑張ることによって、2人が僕のヘルプに着いてくれることも少なからずあるんですよね。カリスマがヘルプで着いてくれるってなかなかないことだから、それは僕に付加価値を与えてくれたと思うし、そういう打算も当時はありました。僕がヘルプに着く1時間とレイラさんハルさんが僕のヘルプに着く5分は等価交換だっていう意識はありました。価値という部分も見据えて戦略的に誠心誠意ヘルプをしてましたね。
ノウハウを盗みつつ能力を磨きつつ自分の価値も上げる。なるほど! 最強ヘルプ的な心得みたいなのあるんですか?
僕的には、担当が女のコにしたくないことや言いたくないことをやんわり伝えて、女のコが担当に言えないことや思っていることをしっかり伝える。潤滑油みたいな存在がヘルプやと思ってました。心得としては出過ぎないことかな。でしゃばりすぎない。あくまで担当一番、姫一番。そこは基本。
担当ホストと女のコとの間で板挟みになったりすることってないんですか?
基本、中立でいます。どっちにもいい顔をしない。でも、いざとなったときにどっちの味方をするかはヘルプをする卓ごとに決めてました。両方の様子や対応を見ながら、自分が納得できるほうを決めて、そこはブレないようにしてました。
RHYTHMは月に1億売る人気店ですけど、代表として従業員の士気を高めるノウハウとかあるんですか?
RHYTHMの主要メンバーって元々BLACKで同じチームだったコたちが多いんですよね。そのコたちの火の付け方を知っているっていうところはあるかもしれない。ホメたら頑張るタイプもいれば、けなしたほうがめっちゃヤル気が出るタイプもいる。このタイミングでこいつと争わせたら伸びるとか。従業員の特性を把握できているのでそこは強いかもしれないです。普段から従業員と過ごす時間も長いので。
秋さんが今目標にしていることは?
第一の目標は僕に代わる代表を作ることです! 自分、代表っていう立場が全然好きやないんですよ(笑)。責任が重くなっただけで、やってることは支配人の頃から変わらないですし。秋代表より、秋支配人っていう響きがカッコ良くて好きでした(笑)。
秋代表の響きも素敵ですけどね♡ じゃあいずれ新たな代表を育ててプロデューサーとかに?
プロデューサーでもいいですし、何なら役職とかない全然ひらの従業員に戻ってもいいし。もう一回バリバリプレーヤーやりたいですね。今も現役のプレーヤーなんですけど、従業員が売り上げ伸ばせるようにヘルプについたりサポートに力を注いでいる割合が多いので。
店の作り方はある程度わかってきたので、店全体を見れる目を持って第一線でプレーヤーをしたときどんなもんかなあって。それを見たいなって気持ちもあります。今とはまた別な景色が見えると思うので。プロデューサーになって売れる人たちもいるんですよ。歌舞伎町って。
余談ですけど、人気店のお店の代表になるってプレッシャーすごそうですよね。売上落ちたら能力が問われそう。
それめっちゃありますよね。プレッシャーすごいだろうなっていうの。僕のときは逆やったから気楽でしたよね。RHYTHMってオープンするとき「失敗する」ってめっちゃ言われてたんですよ。「RHYTHM無理やから考え直したら」って周りからも本気で心配されるくらい(笑)。
でも逆に期待されてないからのびのびできましたよね。「失敗するもん、どうせ〜」みたいな(笑)。だったら楽しくやろうぜーって振っ切れてたし、みんなで見返してやろうぜってめっちゃ思ってたし。それ考えるとね、これから代表を託された人間は、今を越えなきゃいけないから、かわいそうやなあってちょっと思います。
でもまあ、いずれにしても、RHYTHMの店舗展開がまず先っすけどね。さらに従業員を集めて基盤を作って今以上に盛り上げて。全部それからの話ですね!
年上年下に関わらず、尊敬できる相手からは学ぼうとする姿勢がとても素敵だった一秋さん。ヘルプにどう着くかで自分の能力は大きく変わりそう。RHYTHMも秋さんもこれからますます伸びていきそうです!
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