売れている人には読書家が多い? みんながどんな本を読んでいるのか知りたい♡
ボーテの読書シリーズ、今回お招きしたのはホストの歌会を開催したり、ブックカフェを運営したりと、カルチャー寄りなホストクラブSmappa!Groupの凰華麗さん(『APiTS』プロデューサー)。ご持参頂いた本の紹介を中心に、よく行く本屋さんや本にまつわるあれこれをうかがいました。
麗さん2度目の登場は読書企画♪
俺、そんなにたくさん本を読んでないですよ。なんでこの企画呼ばれたんすかね?(笑) 本を死ぬほどたくさん読んでるホストって他にいっぱいいると思うけど。
初登場時に語っていた読書の話が面白かったので、どんな本を読んでるのかなと。
本屋はめちゃくちゃ好きだからしょっちゅう行きますけど。そんな語れない。大丈夫かなw
本屋さん、よく行くんですね。
池袋のほうに『山下書店』っていう24時間やってる本屋さんがあるんですよ。そこ結構行きますね。
本はたくさん読まないけど本屋は好き。面白いですね。
いや、本好きですよ。本は買う。読まないけど好きです。いや、読むっちゃ読むんですけどね。YouTubeの合間に。ただ、最後まで読み終わる本が少ないっていう。ちょっと読んで飽きちゃったりしてハイ次みたいな。丸々一冊、しっかり最後まで読み終わることがだいぶ少ない。年に数冊とかじゃないですか。よっぽど面白いとか、スラスラ読めないと最後までたどりつけなくて(笑)。
今日は3冊お持ち頂きましたけど、読了できたうちの3冊って考えたら貴重?
どうなんでしょうw ちなみに3冊持っては来ましたけど、2冊は同じ人の本なんでトータル2冊みたいなもんすね。
3冊の本、チョイスのテーマは?
なんだろうなあ。シンプルに“好きな人の本”ですかね。ドラえもんと島田紳助さん。どっちも好きな人たちなので。ドラえもんは人じゃないけど。
〜今日の本棚〜
・『大人になるのび太たちへ:人生を変える『ドラえもん』セレクション』
・島田紳助『ぼくの生きかた』『いつも風を感じて』
1冊目。『大人になるのび太たちへ』、これはドラえもんレコメンド本?
そうですね。最初に各人がセレクトした漫画が1話載っていて、そのあとに解説が続くんですけど。いろんな分野の著名人が、自分がまだ『のび太だった頃』を語りながら、人生に必要なものは何だったかを掘り下げる。今のび太の子供たちへメッセージを贈るみたいな本ですかね。
どういったところが面白かったですか?
子供の頃に読んだドラえもんを大人になってから読むと感じ方が全然違っていて、そこがまず面白いなっていう。子供の頃って大体みんなのび太じゃないですか。ドラえもんが欲しくて、いいなぁみたいな感じで見てた。のび太うらやましいなぁって。
欲しかったですね。ドラえもん。
あの頃は「こんなときドラえもんがいてくれたら」って、ドラえもんに憧れるだけののび太でよかった。でも大人になるにつれ、自分でどうにかしなきゃいけないこともだんだん増えていって、「あ、俺ってのび太のままじゃいけないんだ、やらなきゃいけないんだ」ってなっていくじゃないですか。もうのび太のままではいられないみたいな。
だったらもう、成長した今はのび太じゃないのか? もうドラえもんはいらないのか? っていったら全然そんなことはなくて。そこは大人になっても意外と変わらなかったりもして…。
自力でやってるつもりでも、周りを見回したら支えてくれる人たちがいっぱいいて。みんなに助けられながらどうにかこうにかやっている。そうやって助けてくれる人たちがドラえもんなんです。ドラえもんの助けが必要ってとこでやっぱ自分はまだまだのび太なんだなって思ったりするんすよ。
ドラえもん欲しいと思ってたけど既にもう持っていた。
そうそう。実はもうそばにいるし、みんな誰かにとってのドラえもんなんだと思いますよ。
結構、ドラえもんってそのまま自分の話としても見れますよね。自分でどうにかしなきゃいけないって自力で頑張るのは漫画ののび太も同じだし。意外とドラえもんに頼らずに頑張るときもあるじゃないですか、ジャイアンと戦わなきゃいけないとか。で、最終的には完璧にハッピーエンドってこともなくのび太らしく終わっていくみたいな。自分もそういうところ似てて、わかるなぁって思う。
麗さんカッコよく終わらないんですか?
ないないない。カッコよくキメきれない状態で終わってばっかり。ずっとのび太だなぁみたいな。そのくせ、後輩たちができて先輩になって、ジャイアンみたいになってる瞬間もあったりして。のび太のくせに(笑)。
のび太のくせにw ジャイアンマインドあるんですか?
やっぱどっかにありますよ。それが出ちゃうときも。翌日とかに「あれ、俺、そんなキャラじゃないのに酒飲んでなんか言っちゃってんじゃん、のび太のくせに!」みたいな(笑)。
続いて島田紳助さんのエッセイ2冊。
昔から島田紳助さん好きなんですよ。それで「あ、島田紳助の本だ」くらいの軽い気持ちで買ってみたら、自分にはすごくハマったっていう本ですね。珍しくスラスラと読めた(笑)。本自体はかなり古いものですけどね。
発行は『ぼくの生きかた』が2001年、『いつも風を感じて』が2004年。だいぶ前。
まだ全然テレビで活躍してた頃。この本いつ買ったんだったかな。『いつも風を感じて』は1年くらい前ですけど、『ぼくの生きかた』は20代後半の頃に読んだような。その時点でもうだいぶ昔の本っていう印象だった。
紳助さんって子供の頃、テレビで見てたじゃないですか。そのイメージしかなかったんですけど、この本を読んで印象が変わったというか。本で読むと、テレビで知ってるあのキャラとは全然違って、繊細な性格が出てる。そこがなんかすっげえ好きなんですよね。
麗さんの読書傾向は?
傾向ってほどのものはないかな。本屋さんに行って、そのとき目に留まった本、面白そうと思った本をなんとな〜く買ってます。
自己啓発とかビジネス書とか学びに直結する本しか読まないみたいな人もいますが?
ビジネス書とかはあんまり読まないですね。識学の本は最近読んでみましたけど。意識構造学の本。マネジメントとかそっち系の話なんすけど。あ〜向いてないなって思っちゃいました。大した学びは得られなかった(笑)。
最近読んで面白かった本は?
真面目に読んだ本はないかもしれない。ふにゃふにゃっと読んでました。読んだような読んでないような、そういうのだったらあるんですけどね。読んだらレヴューしないとダメですね。何を読んだかを忘れちゃう。本のタイトルが全然出てこない(笑)。
ふにゃふにゃな本でも心に響くものはあったりするんですか?
ありますよ。あ、これだみたいな。こういう感情って言葉にするのはめちゃくちゃ難しいけど、『これこれ』みたいな。小説とかよくありますよね。そういう言葉や表現に出会えたとき、世界が広がる感じがある。そんなとき、本読んでよかったって思いますね。その割にタイトル忘れがちですけどw
面白いと感じる本からはその人が垣間見える、そんなところもまた読書話の楽しいところ。「自分はまだまだ、ドラえもんに助けてもらっているのび太」というお話、じんわりきましたね。麗さんありがとうございました!
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