2022年初でのキャバ嬢引退の発表もあった六本木『ビゼ』の人気嬢・北条桃さん! ここでは2021年のバースデーイベントや近況をプレイバック。「“人を信じる”ってことをしてみた結果、これまで以上の結果を出せた♡」と語る桃さん。信じたことで一体どんな変化が起きたのか。バースデー成功のカギを探ります!
★本取材はキャバ嬢引退発表前に収録
―六本木の景気はどうですか?
だいぶ良くなってきてると思います。1回目の緊急事態宣言のあとから街全体がヒマみたいになってたから。その頃に比べると全然。活気が戻りつつあります!
―桃さんの近況は?
お店は今まで通りビゼにいます。ただ、出勤をちょっと減らしました。
―今までずっと週6でフル出勤でしたよね?
そうなんですけど、実はお昼の仕事もやっていきたくて起業したんですよ。そっちの仕事もあるから今は水木金土の週4出勤にしてます。家でパソコンに向かってる時間がめっちゃ増えました。
―起業したってことは社長。どんな事業をしていくんですか?
美容が大好きだしこれまでの経験と知識を活かせることをしたくて。コスメの開発や美容関連のことをやっていく予定。それで今いろいろと試作中です。ちなみに生活リズムも激変しましたよ。今まで毎日夕方まで寝てたのが、今は朝から起きて活動してますから。
―すごい変化! そういえば以前、美容成分の勉強をしているって言ってましたけど、そのときから起業を考えてたんですか?
そうそう。これから美容の分野で仕事をしていくことを想定して、もっと知識を深めるために化粧品検定の参考書とか買ってきて勉強してたんです。検定を受けるわけじゃないけど化粧品の成分とかある程度わかっていたほうが今後役に立つだろうから。
―それで今は何を試作しているんですか?
まだ秘密です♡ 全然試作段階だしいろいろと準備を進めているような状態なので、形になったら改めて報告しますね!
―2021年のバースデーのことも聞いておきたいです。今回イベントは?
そんな大々的に打ち出さなかったですけど5月21日にイベント開催しました。でも前祝いと後祝いで1カ月通してお祝いして頂いた感じですね。
―前回はコロナの最初の自粛と丸かぶりして…。
かぶりましたね。それで自粛が明けてからの7月にやったんですけど、今回は一応誕生月にできました。4月くらいからイベント打つ前提で動いていたし、形はどうあれ「やる!」とはハッキリ言っていたし。
―今回のバースデー振り返ってみてどうでした?
成績的なところでいったら過去最高だったんですよね。組数もコロナ前のバースデーと比べても1.5倍くらいは増えていたし。売上もレースとか抜かして個人のイベントで考えたら過去最高額でしたね。自分的に快挙♡
―タワーはしました?
例年タワーはしないです。ビゼはタワー禁止なんですよ。なんでかはわかんないですけど。入店して最初のバースデーのときに「絶対タワーしたい!」って言ったら、「ダメ、下品だから」って言われちゃいました。下品なんてことないと思いますけど店の方針なら仕方ない(笑)。
―タワーやらなくていいってなると逆に気が楽とかあるんですか?
そこは関係ないかな。お金を使ってもらうっていう大変さでいったらタワーも高いシャンパンも同じだから。逆にタワーがあるほうが目立ちたがり屋のお客さんだったら喜んでやってくれる可能性はあるし。その逆に流すくらいなら高くて美味しいシャンパンを何本か入れて飲みたい人もいますけど。でもバースデーだったらやっぱりタワーしたいですよね。そこはやっぱり歌舞伎町出身なので♡
―バースデーの営業ってどうしてます?
毎年やってることって結局一緒。「バースデーって1年に1回しかないから来てよ」って言う。それだけですねw それで、行けないっていう人には「じゃあ、前祝いか後祝いで来てね〜♪」って。お酒も最初に決められる人には決めてもらってましたね。お店にソムリエがいるので毎年ソムリエと相談してバースデーで出すお酒のメニューを作るんですよ。その中から選んでもらう形で。もちろんそれ以外でも全然いいんですけど、メニューがあると話が進みやすいですよね。
―どんなメニューにしたんですか?
ほんとは生まれ年のシャンパンとかで揃えたいんですけど、1993年はぶどうが不作だったみたいで、全滅で…。唯一良かったのがその年のラベイ。なんですけど、93年のラベイも年々品薄になってきてあんまり入らなくなっちゃったので、今回はクリスタルとクリスタルのマグナム、ダブルマグナムとかをいっぱい仕入れました。
―今回のバースデー、新しく試みたことや変化ってありました?
内容は例年と変わらずですけど気持ちの上では大きな変化がありました! 『Lalah』のららちゃんが自分のバースデーの後に「お客さんを信じてよかった♡」って言っていたのを聞いて、そういえばそういう発想なかったなぁと思って。人を信じてみるってことをしてみました。
―これまではお客さんを信じられなかった?
バースデーの来店予定表を埋めながらも本当に来てくれるか自信が持てなくて信じ切れなくて。それで直前まで病むっていうのが例年のパターンだったんですけど、お客さんの言葉をちゃんと信じてみることにしたんです。そう決めて来店予定表を見てると「ああ、この人たちはバックレたりしないな」と思えたというか、信じられるお客さんだけを予定表に書き込んだら安心できたというか。
―来店予定表はキッチリ作る人?
作ります! 普段から事前に予定を組んでおきたいタイプなので。できれば何時頃来るかってところまで押さえておきたい。でもそれも良し悪しですよね。事前に見通しを立てておけるのは良いけど、確定しない人がいると当日までもやもやしちゃうから。「まだ行けるかどうかわからない」とか「行けたら行く」みたいな人も多いじゃないですか。
―事前に段取りしたいタイプだったら、「来るの? 来ないの? ハッキリして」ってなりそうですね。
そうなんですよ。行くって言って来ない人がいると必要以上に気分が下がるし。今回は確実に来るであろう人だけ書き込みことにしたんです。何時に何名でお酒は何を入れるかまでわかっている確実な人と、今までのお付き合いの長さから99.9%来てくれるであろう人だけ。見込み客は予定表に書かない。リストから名前が消えていくのが一番病むから。それで確実な人だけで予定表が大体埋まったんで「これだけ来てもらえるなら大丈夫だな」って思えた。こんな安心した気持ちでバースデー迎えられたの初めてです♡
―前回まではその発想がなかった?
前回までは来るかどうか怪しい人も一応書いてました。それに絶対に大丈夫であろう人すらも信じてなかったんですよ。だから信じてよかったな〜って思いました。喜びが倍増しました。今回組数が多かったのも、来店予定表に書いてない人がめっちゃ来たからだと思います。「わかんない」とか「行けないわ」とか言ってた人が来てくれたり、返事がなかった人がポンと来てくれたり。
―なんで来てくれたんでしょう?
あんまり詰めなかったからかな? 「わかった。じゃあそのうち来てね」くらいで。気楽な対応をしたぶんお客さんも気分で行きやすかったのかも。でも、諦めてるわけじゃないんで前日まで軽く営業はしてましたけどね。
―信じられる人をちゃんと信じるってことで心に余裕が生まれたんですかね。
ですね。それとコロナの影響もありますね。コロナがなかった時代には「来れてあたり前でしょ」が自分の中にあったんですよ。これだけ付き合い長いんだからバースデーは当然来るでしょみたいな。でも、ワクチン打つまではどうしても無理とか、会社で濃厚接触者になっちゃったから出歩くのを控えてるとか、そういうことがある世の中になったことで逆に、仕方ないこともあるんだと思えるようになったというか。
「行けるかどうかまだわからない」という人に対して、「うんうん、いいよいいよ。じゃあ前祝いか後祝いしてよ。待ってるから」って言える心の余裕が生まれた。コロナだししょうがないよねとか、そっちも事情もあるだろうし仕方ないよねって。そう思えたことで何かとメンタルがハッピーでした。
―ハッピーバースデーでしたね。
そう! 事件も何もなく平和にバースデー月間を終えられました。こんなこと初めてじゃないかな。毎年何かしら事件はあるから。お客さん来るって言って来ないとか、大きい予定が崩れたりとか。そういうことがなくてびっくり。
―サプライズで予想もしなかったシャンパンが入ったみたいなことは?
サプライズとかほぼないです。全部計画ねりねり(笑)。クリスタルのダブルマグナムとかサプライズにする予定だったみたいなんですけど、ソムリエもお客さんも私にガンガン言ってくるから。「いつお金もらったらいいかな〜」とか「いつお金払ったらいいかな〜」とかww
―桃さんってきっちり計画立てて進めていきたい人なんですね。
そうかもしれない。じゃないと不安です。サプライズは全然嫌いじゃないですけど期待するとなかったときに傷つくじゃないですかww 計画立てたいっていうより期待したくないんですよ。
―2020年はバースデーウィークでしたよね。1週間やるのと1日イベント打つのとどっちがよかったですか?
1日が良いです! 私の場合バースデーウィークはマジでやんなきゃよかったと思いました。「席埋めなきゃ!」って思っちゃうから。それが前回かなりしんどかった。1日だけだったらやり切れるけど、また明日、また明日って続くじゃないですか。キツイですあれは。
―さもなくばバースデー月間のほうがいい?
そうですね。通常営業しながら祝ってもらうほうがいいかも。いつも来てくれるお客さんの羽振りがちょっと良くなるみたいな感じで。
―今回学んだことはお客さんを信じること?
お客さんのこと信じてもいいんだなってことは実感できました。信じて悪いことはそんなないじゃんみたいな。全員を信じるっていうわけじゃないけど、この人を信じてもいいんだなっていう。反省点としては、結構な組数が来ちゃったので待ちが出たことかな。来年も自信あるようだったら開始時間を早めるとかして対応したいなって思いますね。
―2daysにはしないんですか?
2日間はやりたくないんです!(笑)
―バースデーイベント歴もぼちぼち長いですよね。
何回くらいやってるんだろう。20歳のときからやってますからね。やらなかったのは歌舞伎町に来て間もなかった23歳のときだけ。あと27歳のバースデーはコロナでバースデーウィークにしたからイベント感は半分くらいと考えると、今回含めて7.5回ってところかな。
―これだけイベント打ってたらもう病まなくなる?
毎回病みますよめちゃくちゃ。病まない人はいないでしょ。プライドっていうか自分の価値がそこで丸出しになっちゃうわけじゃないですか。何がなんでも成功させたいから。毎回病むってわかってるけどイベントを打たないのはもっとイヤ。次の誕生日もまたバースデーイベント絶対やりたいです♡
見込み客への期待は捨てて確実な人だけで予定を組んでいくという発想。安心してバースデーを迎える上で参考になりそうですよね。そして、桃さんの2022年の展開にも乞うご期待です♪
有名キャバ嬢紹介
北条桃が実践!! コロナ時代を生き抜くための“キャバ嬢モチベーション”の作り方♡
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