コラボドレスも大人気! 毎回バースデーには歌舞伎町の“かわいい”を更新! 昨年の「魔界タワー」も最高だった、歌舞伎町『NOW』の桜咲乃愛さん。有名嬢の中でも唯一無二の存在感を放つ乃愛様に、そのブランディングの極意をインタビュー!
ドレスプロデューサーとしてのこだわり、イメージ作り、完成度の高い世界観の打ち出し方などなど、“桜咲乃愛の作り方”を深掘りしました♡
今日は、乃愛様がブランディングとして大事にしていることを探っていきたいと思います。
難しそう…。テーマを聞いたときから、それ無理めだなって思ってた。私、全部感覚でやってるから、言葉にできるかどうか…(笑)。
乃愛様はあちこちでコラボドレスも手がけてますよね。これはいつ頃から?
ドレスのプロデュースはコロナ前からやっていて、ROBE de FLEURSさんとAndyさんから出してます。ハロウィン、クリスマスのコスプレドレスだったらsugarさん。
コラボ商品作りで大事になるポイントは?
流行りも抑えつつ自分がリアルで着たいと思える物を作る。でも、どういうものを作って欲しいか、質問箱でフォロワーさんにアンケートを取ったりもします。参考までに。取り入れられるところは取り入れつつ、とはいえ結局は自分がかわいいと思う物を作るんだけど(笑)。
乃愛様が作る物は「間違いなくかわいい」っていう絶大な信頼感ありますよね。
はい。そこは絶対ブレない。妥協して適当な物を作るならやめます。絶対にかわいい物しか作らない。それもブランディングですよね。
ただ、こだわりすぎて大変なことになるきらいが(笑)。去年のsugarさんのハロウィンコスプレの衣装、原価が上がりすぎて2万超えちゃって、売値が4万とか…。それを販売開始まで知らず。普通に2万台で売れる商品を作っているつもりだったから、あれは自分の中で反省点。ミスった。
高くなりすぎた?
いや、だったらもっと…みたいなところで(笑)。sugarさんからは「予算超えてますよ」とか、お金のことは言われなかったので、一般的な価格帯で、2万台で売るドレスを想定してデザインや素材を考えてたんですよ。4万で売るドレスだったら、もっとあの素材使いたかったなとか、ディテールちょっと変えたかったなとか、思うところが多々あった。
あ、そういう意味でのミス(笑)。
決められた予算内でどこまで妥協せずに理想を追求できるか、それがプロデュース商品を作るってことだと思うから。その予算内でかわいい物が作れないなら、じゃあ別なデザインを考えようとかやりようはあるし。そういう意味で、前回はベストを尽くせなかった。そこに反省がありました。
だから、今年のハロウィン衣装は、「この素材使いたいんですけど、予算内に収まりますか?」とか、そのへんしつこく聞いて作りました(笑)。なのでベストを尽くせてる!
かわいいものといえば、バースデー(2022年11月)の魔界タワー、今回も素晴らしくかわいかったですね。
魔界タワー大好評でした♡ でもあれ、ほんとは魔界タワーの予定じゃなかったんですよ。当初のバースデーのコンセプトは『宇宙水族館』だったの。宇宙の暗闇の中に、神秘的な海の生物と惑星が同居しているような幻想的なイメージで。それでポスター撮影もしたんだけど、そのあといろいろあって、イメージ通りのタワーを作るのが難しくなって断念。だから、告知ポスターにだけ、宇宙水族館の名残りがある。
宇宙水族館、どうして無理になったんですか?
クラゲとか、惑星みたいなネオンを付けたかったんだけど、イベント数週間前に業者さんから「クラゲの素材が入荷できませんでした」とお知らせが入り…。「風船のイルカとかならあります」って言われて、「いや、違います違います。そんなのいりません。クラゲがないならやめます」みたいな(笑)。そこはゆずれなくて。
宣材、ポスター、タワー、ヴィジュアルを打ち出すときに最初にやることは? イメージ資料集めとか?
まずテーマやコンセプトを考えます。目立ちたいし、誰もやったことがないことをやりたいから。見たことのないものを作るなら、テーマから入ったほうが誰ともかぶらない。だから、バースデーもテーマから入ったり、使うシャンパンを先に決めてそこからイメージを展開していったり。
「こういうのやりたい」っていうヴィジュアルイメージから入ったら、もうその時点で既に新しくはないじゃないですか。資料集めは後でいい。
あ、なるほど。
それに、テーマがなきゃ、どうかわいくしていったらいいかわからなくないですか? タワーも宣材も、ただ漠然と「いい感じでかわいくしてください」ってお願いしてたら、ダサくなることはあってもかわいくなることってないから。
世界観にも隙がないですよね。
“かわいい”って細部だから。ディテールにどれだけこだわるかで全然違う。せっかくかわいい色とかわいい物を使っても、ちょっと微妙なとこがあったら、全部かわいくなくなっちゃう!
宇宙水族館から、どう「魔界タワー」につながったんですか?
ここ数年、タワーはエンジェルシャンパンの新作でやってるんですけど、そのときかわいい新作が出てなかったから、オリシャンにしたんですよ。前々から、オリシャンを出してほしいっていう声が超あったから。ちょっと調べてみたら、昔はなかった、メタリックとかかわいいボトルがいっぱいあって。
それでオリシャンのボトルはメタリックにして、タワーにつける悪魔の羽のネオンも用意してもらい…。グラスも、ほんとはシルバーがよかったんだけど、全部の業者に問い合わせたら、どこも数が足りなくて。黒のグラスか、クリアか、ゴールドしかないと言われ、それでブラックとクリアに。
すべての業者に問い合わせ。こだわりますね!
一番派手で一番でっかいタワーしかやりたくないから。そういう努力は惜しまない(笑)。ブラックがベースで、誰もやったことがないような、映えるかわいいタワー、そこを追求した結果、魔界タワーになりました。
魔界タワー、名前もいいですね。
歌舞伎町に来た頃、地元から通ってたから、約束の時間に店にいないとか結構あって。ボーイさんが「乃愛ちゃん魔界から出勤してて、時差がすごくてすみません」ってよく言ってたんですよ。お客さんも、「だよね。魔界から来てるからしょうがないか」みたいな。そういうキャラだったんですよ。アニメから出てきた人みたいな扱い(笑)。
そういうのもあって、「魔界、懐かしくない?」みたいな。今、天使だけど、魔界が原点です♡
魔界出身w
昔から私を知ってる人は、「魔界いいじゃん、久々じゃん」って喜んでくれてました。初期の頃の宣材も、悪魔の羽つけて撮ったりとかしてたから。裏表で悪魔と天使みたいな、名刺もあったな。そういや前回のタワーは天使がテーマのエンジェルタワーだから、天使の次は魔界っていう。対になってましたね。
乃愛様といえばエンジェルシャンパンのイメージ。
ねえ、なんかそうなりましたね。かわいいシャンパンが多いし、新作とか限定とか出るじゃないですか。そういうのに弱いので。よくおろすうちに自然と、「乃愛様=エンジェルだよね」ってみんなが言ってくれるようになってました。
エンジェルが売り出した頃って、取り扱い店舗が決まってて、どこでも誰でもおろせるものでもなかったんですよ。私は昔からお付き合いがあったから、新作や限定も大量に仕入れることができて、新作でタワーやったりしているうちにいつの間にか。
狙ってブランディングしたわけじゃないんですね。
エンジェルがなかったときは、めっちゃアルマンド推しでした。初めてナンバー1になったときもアルマンドしか入れてなかったし、アルマンド全種類コンプリートを何回もしたり。SNSにもアルマンドしか載せないとか。いつからか、エンジェルしか見ないなぁ、みたいな(笑)。
お客さんみんなが「エンジェルの何がいい?」とか、「乃愛ちゃんはエンジェルのこれだよね」みたいな。たまには他のも飲みたいから、この前、「アルマンドどう?」って言ったら、「え、エンジェルじゃないんだ。珍しいね」とか言われて。いや別に、他のも高ければ好きだよっていう。高いシャンパンが好きです♡
SNSでの自分の見せ方、ポイントは?
いつもかわいい状態、キレイなものを載せるっていうのは共通で、ストーリーは日常のこと、通常投稿は自分の世界感を壊さないもの。そのぐらいかなぁ。あとは、私生活を見せすぎない。結構謎は残してます。
お部屋とか載せないですもんね。
生活部分はあまり出さない。「美容とごはん以外、何してるのか謎」くらいにしてる。見せすぎないほうが、いろいろ想像してもらえるんじゃないかなーって。
乃愛様としてのイメージ作り、見せ方として打ち出している部分は?
個性が強すぎて、放っておいても勝手に出ちゃうんで、そこは逆に引き算。自分を打ち出すより、自分の色を消すことを意識してきました。
昔は今よりもっと世界観が大爆発してたんですよ。好みも趣味もそうだけど、普通に話してることも中二病だったり、「ポエマーなのかな?」みたいな。悪目立ちするからアンチにも叩かれやすくて。炎上芸じゃないのに炎上するみたいな。
目立つのはいいことなんだけど、狙ってやってないから叩かれると傷つくんです。心がキレイだから(笑)。それで悩んで、自分の色を消すことを頑張っていった結果、逆にちょうどよくなって今に至ります。宇宙人が人間になったみたいな感じ。
より広い層に受け入られる個性だけが残ったみたいなことですか?
結果そうかも。悪目立ちする部分を削っていったんですよ。中2病的な部分、病み的な要素を消していったら、私の本質だけが残った? 雑味が消えて、“かわいい”がより届きやすくなったのかもしれない。
自己紹介のとき、情報量多すぎると逆にどういう人か伝わらないのと似てますね。
あ〜言われてみれば。削ぎ落としていったら、大事なとこしか残らないですからね。でも、基本的には、自分の色は消さないほうがいいと思う。みんなに受け入れられたいからって消してたら、ただの個性がない人になっちゃうから。
乃愛様の場合は個性が大渋滞してたから、間引いて正解だっただけで。
そうそう、私は多過ぎたからね。消して消して消し続けていったら、消しても消えないベースの色だけ残ったみたいな。
個性がない人とか、目立ちたくても目立てない人っていっぱいいるじゃないですか。何していいかわかんない人とか。だから、私の場合はすごい贅沢な悩みだったんだなって思いますね。
アドバイスとして聞きたいんですけど、ブランディングしようと思ったとき、何から考え始めたらいいと思います?
自分がどういうお客さんが欲しいか、じゃない? ブランディングってその人がどうしたいかだから。何からしたらいいかって、人によって違いますよね。でも、それこそキャバ嬢だったら名前をつけるとこからブランディングは始まってますよね。名前って商品名だから♡
世界観大爆発な個性やこだわりの強さなど、乃愛様ならではのお話が満載だった、ブランディングのあれこれ。源氏名をつけるところからブランディングは始まっているというのも確かに! さて、11月は乃愛様の誕生日月。今年はどんなバースデーになるのか、今から楽しみです♪
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