コンカフェの最高峰店『舞々悪魔(まいまいでびる)』統括マネージャー佐藤くるみさんが2度目の登場! 初登場時は“まいでび”のお話がメインでしたが、今回は改めてくるみさん個人にスポットを当てたコラムをお届け。
地元茨城のローカルキャバクラからはじまり、上野時代、昼職時代と様々な時代を経てコンカフェ界の頂点に立つまで。そのキャリアの変遷をたどりながらくるみさんの人物像に迫ります♡
初回出演は『舞々悪魔(まいまいでびる)』統括マネージャーとしてのインタビューでしたが、今回は個人としての出演。くるみさんの全キャリアを振り返ってみたいなと。まずは夜歴のはじまりから〜。
17歳のとき地元・茨城のキャバクラで働いたのが最初でしたね。友達に誘われて高校行きながらバイトしてました。茨城最大の繁華街といえば土浦の桜町なんですけど、私がいたのは全然もっとローカルな街。そこの違法キャバクラみたいな店。中学生とかいましたからねw ヤバいですよね。
意外と地方のほうがそういう店あったりしますよね。
田舎あるある(笑)。その後、その店が摘発されて私も事情聴取されるっていうwww そのときは18歳になっていたから私自身は何のお咎めもなく事情聴取だけで済みました。よかったよかった。で、高校卒業後は上京して、美容の専門学校に通いながら上野のキャバクラで働きはじめ…。
東京では上野が最初の街だったんですね。
学校の近くだったから通いやすいかなと思って。湯島の『ミント』っていうお店。ここ、今もあります。ミントには1年ちょっといましたね。途中からラウンジでも働いたりしながら。ラウンジは青ランっていう青山のラウンジが最初で、そのあと西麻布のレトルフ。その後二十歳になったのを機に歌舞伎町へ。
歌舞伎町で最初に働いたのは『フォーセンス』でした。ここには4か月くらい。専門学校を卒業して昼職をはじめたので夜はやめたんです。でも、4カ月で会社クビになっちゃって。じゃあキャバクラ戻るか〜って、また歌舞伎町へ(笑)。
昼職は何してたんですか?
不動産の地上げですね。地上げを学びました。
地上げ??
たとえば、古い民家が立ち並ぶ土地を買い占めて、更地にしてマンション用地として売るみたいな。土地を買い付けて事情用地にして売ることを地上げっていうんですよ。
これから価値が上がる土地の見方を教えてもらって。そこからは、いろんな資料を見ながら今後地価が上がりそうな地域を見つけて地図に印をつけておく、という作業を日々やってました。
なぜ4カ月でクビに?
仕事自体は楽しかったんですけど、当時、社会をナメていたっていうのもあって…。毎日3分、5分の遅刻を繰り返していたら自主退社を促されましたww
歌舞伎町に戻って来てからは?
『ジェントルマンズクラブ』に入店しました。ジェントルには1年ちょいくらいいたのかな。その後『みらいぷらんと』入店。そこからコンカフェ時代ですね。
ちなみにキャバ嬢時代の系統は?
地雷系の走りみたいな? 当時のジェントルはお姉さん系の人ばっかりだったんですよ。そのなかで私だけ前髪ぱっつんでツインテールorハーフツインみたいな。当時のキャバ嬢って大きく分けたらラグジュアリーなお姉さん系か金髪の派手なギャル、どっちかみたいな時代だったから、黒服さんからは「その髪型はちょっと…」って言われてました(笑)。
店の中では異色な感じ?
イロモノ? お店のお姉さんやそのお客さんにはイロモノ枠でかわいがってもらったりはしてたと思います。「不思議なコが入ってきたね」みたいな(笑)。でも、ある意味アイドルっぽい見た目ではあったので、そういう見た目が好きな人からは指名もらえてましたね。
コンカフェ転向は何か思うところあって?
キャバクラのお仕事はとても楽しかったんですけどちょっとノイローゼみたいになってしまって…。
アフター断ったお客さんのアフターへ行く夢を見たり、夢の中で「今日はありがとう」ってお礼LINEを送っていたり。目が覚めて、あっ夢か。じゃあ今からやるのか…ズーン、みたいな(笑)。
夢の中でも労働人生! しんどいw
接客とかキャバクラの仕事自体は楽しかったんですけどね。なんか疲れちゃってたのかな? 病んでる自覚はなかったけど病んでたんですかねぇ〜。そういうときに「コンカフェで働かない?」と声をかけてもらったので。そういう道もあるかなと。
コンカフェ嬢として有名になったのは、みらいぷらんと時代?
この時期に知名度は上がったかなと思います。私がコンカフェに転向した頃はまだお店自体もそんなに多くはなくて。業界自体が伸びていく時期でもあったので、そこで波に乗ったというか。
コンカフェ嬢もメイドさんっぽかったり、地下アイドルっぽかったりして。キャバ嬢からコンカフェ嬢になる人もいなかったし、シャンパンおろすとか夜職っぽさもあんまりなかった。そこにキャバクラ接客みたいな文化を持ち込んだことで差別化できたのかなってとこはありますね。接客馴れはしていたので。
店長もされていたんですよね。
後半は2号店の店長してました。みらいぷらんとにはトータル1年半くらいいたのかな。退店後ニート期間を経ての舞々悪魔ですね。
しばらくのんびり過ごしてたんですよね。
10カ月? 8カ月? だいぶニート生活してましたね。その間にはコンカフェにゲスト出勤を数回したり、新しいことに挑戦しようと思ってコスプレイヤーさんの撮影会に参加してみたり。で、たまに西麻布の『アジト』っていうラウンジに出勤して生活費を稼いでみたり(笑)。
沖縄移住を夢見たり(既出コラム『コンカフェ初心者ガイドブック』参照)。
してましたね。沖縄住もうかなぁって。でも現実問題、「てかヤバいお金なくね?」みたいな。ニート時代ずっと金欠だったから、移住どころじゃないみたいな(笑)。とはいえちょっとまだ働けないなぁ〜と思いながらゆるゆるニートしてました♡
そして、まいでび始動で再びコンカフェ業界へ!
最初はこんなに出勤するつもりはなく、コンサルタントで入ったんですけどね(笑)。コンカフェ業界疲れちゃったしゆるく働きたいと思ってたんですけど、気づけば統括マネージャーとしてがっつり関わってました。
お客様もみんな良い人たちだし、入って来てくれたキャストの女のコたちもめちゃいいコばっかりで。働いていたら楽しくなっちゃって。
くるみさんはSNSのフォロワー数が多いですけど、一気に増えた時期とかあったりするんですか?
いや、昔からやっててこつこつ増えた感じですね。でも、ジェントル時代から伸びがよくなった印象はあるかもしれない。
理由に心当たりあります?
多分、地雷系の先駆けみたいな存在だったからじゃないかと思う。ファッションも言動も。SNS集客をしようと思って頻繁に更新していたんですけど、当時若かったので尖ってて、「クソ客が!」とか発言しちゃってたんで。そういうところで支持されていた(笑)。
余談ですが、舞々悪魔の衣装は小物も含め完璧にかわいいですけど、どう作られているんですか?
まず、プロデューサーのさきぼんちゃんがデザインを考えてデザイナーさんに発注して、出来上がったサンプルをみんなで見て検討しながら修正していってます。レースもただレースっていうんじゃなくて端にラメ生地を重ねてあったり、細部までこだわり抜くから全体としてかわいくなる。
多分、かわいいの絶対的な正解がわかっている人がいるんじゃないかなと?
そこは100%さきぼんちゃんです。細部のこだわりはさきぼんちゃんのセンスによるところが大きいです。そこですね!
くるみさんは最強コンカフェ嬢なので、最強ならではの絶対的な強みも聞いてみたいです!
最強なんだろうか?w そこはわからないですけど、強みだなと思うのは、ビジュアル、性格、発言が王道中の王道なところだと思います。コンカフェ嬢の王道を貫いてきたところに自負はあります♡
たとえばコンカフェ初体験の友達を連れて行くぞってなったとき、変なお店や変なコを紹介したくないじゃないですか。ガッカリさせたくないから。でも、私のところだったら絶対大丈夫。これが王道っていう安心感はあげられる。そこですかね。
なるほど! 王道コンカフェ嬢としての見た目や振る舞いのこだわりは?
派手であること♡ 登場したとき「おー! 佐藤くるみだ!」っていう雰囲気ではいたいなって思ってます。基本的にめっちゃキラキラしたものが好きなんですけど、それらは全部足し算! ネイル、首、耳、腕、うるさいくらいキラキラに。引き算はできないし、しない!(笑)
ところで昨年9月にオープンした『XERO(ゼロ)』というメンズコンカフェでも統括マネージャーをされてますよね。これはどういった経緯で?
現役アイドルでXEROのプロデューサーのRYOMAさんと、まいでびオーナーのオミさんそれぞれにメンズコンカフェを作りたいというお話を持ち掛けたのがきっかけです。
どういった立ち回りを?
内勤さんがいない日に内勤をしたり、面接を担当したりしてます。それと、月一で全体ミーティングや個人面談があるので、そのときに「接客業とは」とか「SNSはこうやるんだよ」といった話をしたり。あとは生誕イベントの段取り、タワーの打合せや相談などもしてます。
最後にくるみさんの野望を!
まずは舞々悪魔を歌舞伎町にもう1店舗作る! そして、私個人の願望としてはまいでび海外進出ですね。海外でも展開していきたい。オーナーのオミさんとさきぼんちゃん、今まいでびにいる幹部チーム、このメンバーでいろんなことに挑戦していきたい。新たな方向性をどんどん開拓していきたいっていうのが私の夢ですね♡
コンカフェ界の若きレジェンド、佐藤くるみさんのキャリアの変遷をたどったインタビュー、いかがだったでしょうか。「事情聴取」「地上げ」「クビ」など、パンチが効いたワードも大量放出されてトキメきましたね♡ (取材・文/ささきみどり)
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