昨年12月いっぱいで11年在籍した歌舞伎町『ジェントルマンズクラブ』を卒業した椿そらさん。
年始早々から六本木に街を移して新たなスタートを切り、4月からはオープニングメンバーとして新店『ジャングル東京 銀座』に在籍。新たな展開が続くそらさんに、卒業&移籍を決めた背景や歌舞伎町でのラストイベント、新天地への思いなどなどお話をうかがいました♡
2024年いっぱいで歌舞伎町の『ジェントルマンズクラブ』を卒業して年明けから六本木?
歌舞伎町は12月いっぱい。1月6日から『ジャングル東京』にいます。新しくできるジャングルの銀座店がオープンするまでの預かりという形ではあるんですけどね(4月8日オープン)。
『ジャングル東京 銀座』に入るんですね!
そうなんです。「銀座の新店にオープニングメンバーとしてぜひ来てほしい」とお誘いを頂いていて。年齢的にも37歳で歳も歳なので銀座もいいかなと。
ジェントル卒業と移籍の経緯を改めて。
実はここ3年ぐらい、ジェントルやめようかなとは思っていたんですよ。でも良いお店だし情も愛もあるし、なかなか踏ん切りがつかず悩んでいて。悩みながら働いてたんですけど…。
それとは関係なく、半年ほど前に引っ越しをしたんですね。そしたら、なんかすごい運気が変わった気がしたんです。何かが開いた感じがして、「これは来年(2025年)から良い動きになりそうだ!」みたいな予感がして。
何かが開いたっていうのは自分がそう感じたってだけで、スピってるわけでもないんですけど。経験的にこういう勘が働くときって動くべきタイミングなんですよね。それで、「今年いっぱいでジェントルを卒業しよう!」と気持ちを固めて。そしたらそのタイミングで、ジャングルさんからお話を頂いたんですよ。
ジャングルさんは今一番勢いがあるキャバクラだから、もちろんすごいなと思っていたけど、まさか私のような者にと…。びっくりしましたよね。
タイミングが絶妙でしたね。
そうなの。ジェントルをやめることは自分のなかで決めただけで、まだ誰にも言ってなかったから、そのタイミングで声を掛けてもらえたことにも運命を感じました♡
1月6日から出勤って考えると、ジェントル卒業後そんなに休まなかったんですね。
それまでの数年間が週1とか週2とかのんびりと働いていたから。お休みは別にいいかなと(笑)。心機一転、年始の仕事はじめからスタートを切ろうと思って。
やっぱりジャングルって勢いもすごいし大箱だし、ウォーミングアップして慣らしていかないとだから。新店ができるまでの預かりとは言え、早く慣れてベース作っていかないと流石にキツいなと。なので1月6日からほぼフル出勤で働いてましたね。
ラストのバースデーも盛況でしたね。イベントは12月5、6日と2日間。
恩返しって感じですよね。11年いたから感謝の気持ちで開催しました。
11年ですもんね。
ね、私もびっくりしちゃった。ジェントルに入った頃って26歳とかですからね。感慨深い…。
タワーは今回もせず?
“せず”というかできないだけ(笑)。動画配信メディアの番組に出たときも、「タワーをしないで売り上げる人」みたいな感じで紹介されたけど、「いやいやできないだけです」って言いました。したいんですよ、ほんとは。ただ、してくれる人がいないっていうだけ。結果、一度もタワーをしないまま歌舞伎町を卒業しました(笑)。
今やるとなったら何千万タワーじゃなきゃっていうのもありますよね。
そうなんだよね、キャリアも長いから今さら300万とか500万のタワーだと格好つかないっていうプライドが(笑)。もちろん300万、500万って全然安くないんですよ。でもやるとなったら初タワーなわけだからハードル上がっちゃいました(笑)。
今までもそのくらいの予算感でタワーしたいんだけどってお店に願い出てくれる方、結構いたらしいんですけど、お店の人は「であれば普通に席で良いシャンパンやワインを開けたほうが喜んでもらえると思いますよ」って言ってたらしいです(笑)。
ジェントルでのラストバースデーの思い出は?
いっぱいありすぎる。ほんとにたくさんの方に足を運んで頂いたし、感慨深いことがいっぱいあって。そのなかでも1つだけ選ぶとするなら、女のコたちの愛が嬉しすぎたってことですね。わざわざお祝いに来てくれた同業のコたちもそうだし、いろんな面からサポートしてくれたキャストの女のコたちもそうだし。
例年、キャストさんたちすごく献身的ですよね。肝臓になりますみたいな。
そうなの。「いいよいいよ、無理しないで」っていつも言ってるんだけど、みんなすごい頑張ってくれて。お客様を楽しませてくれるだけでもうありがとうだから、別に飲まなくていいんだよって。でも今回のラストバースデーは飲んでくれる以上に私のために何かしたいって良くしてくれるコが多くて。自分のお客様を呼んで、「そらさんのラストイベントだからお願い」みたいな感じで売上を私につけてくれるとか。
それ、なかなかできないですよね。
できないよー。しかも私はやめていく人間なわけだし。だからもう途中で「ほんとにいいよ、気持ちだけで嬉しいから。自分につけてね」って言ってたんだけど、「ダメです!」って。なんでそんなに優しいのって。泣きそうになっちゃう場面の連続でした。
愛されてたんですね♡
でも私、みんなに良くしてもらえるようなことは何もしてないんです。なのに、すごく頑張ってくれるコたちがいっぱいいて。ほんとにほんとに嬉しかったです。イベント2日間だけじゃなく、ラストの12月はみんなにいっぱい助けてもらいました。改めてみんなありがとう♡
日頃からそらさんが温かく接していたからじゃないですか?
どうでしょう。普通にしてるだけですけどね。特別に優しいとかないし普通だから。ジェントル、性格良いコが多いんだと思います♡
なんとなく、そらさんはジェントルをやめるときがキャバ嬢卒業なのかな? と勝手にイメージしていたところもあったんですよね。
私もずっとそう思ってました。ここで終わりになるだろうし、そうなるのが幸せかなって。でも、ここ数年のんびりやってたから、このまま終わっちゃっていいのかな?とも思ってたんですよ。このまま終わっていくってなんかしっくりこないみたいな。だからチャレンジしたっていう気持ちもあって。
「やめる」と言ったとき、お店側の反応どうでした?
「これ、本気だね」って言われました。私、11年間で1回も辞めるってちゃんと言葉に出したことがなかったんです。喧嘩しても何しても。だからお店側も「覚悟決めて言ってきたな」って思ったんだと思います。
ずっと歌舞伎町だったじゃないですか。街を変えることに不安は?
そこは意外となかった。客層がどうあれ、私たちって合わせるのが仕事なので。街やお客様に合わせる努力をする、そこはもう自分の中で大前提だし、これまでの蓄積もあるから臆することは何もないですよね。
37歳ってキャバ嬢としては結構いい歳ですけど、そこも別にネックにはなってないです。もちろん若いからこその良いところって無数にあるんだけど、経験を積んだ37歳だからできることもあると思ってるので。夜職に限らず、もし、年齢がネックになって挑戦することに躊躇してる人がいるとしたら、全然気にせず挑戦してほしいと思います。絶対ちゃんと需要があるので。
勇気出ますね!
私、田舎育ちで、「いい歳こいてなんちゃらかんちゃら」とか言う人たちの話をよく耳にしてきたんですよ。で、その度に「え、なんで?」と思って生きてきた人間で。それなりに人生を重ねてきて今改めて思うのは、「そういうこと言う人間の言葉に惑わされるな!」ですよね。
そういうのって動きたくない人間のやっかみなんです。だから気にしなくていい。大事なことって自分がどうありたいか、何をしたいか、それだけ。動いた人間が勝ちなんです。
だからこそ、「オープニングメンバーとして来てほしい」って声をかけていただけて、挑戦するチャンスをもらえたことが私はすごく嬉しくて。頑張りたいなって思ってます。
もともと椿そらって、別にそんな爆発的に売れてるキャバ嬢でもなくて、こつこつやってきた結果、生き残ったみたいな存在で。そういうところを皆さんが見てくれて評価してくれたってだけだから。ここでまた一からスタート切っても、引き続き私はこつこつ頑張るのみ!
さすがに一からではないだろうけど(笑)。でも、基本的なところをもう一回見直して、初心に戻って、一歩ずつ進んでいきたいです。それで「椿そら、なかなかやるやん」って思ってもらえるぐらいまで、評価してもらえるぐらいまでは頑張ろうと思ってます♡
11年という長い年月を過ごした居心地の良い場所から羽ばたいたそらさん。新天地での活躍、応援してます!! (取材・文/ささきみどり)
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