女性向けトレンドメディア「4MEEE」の創業者であり、現在は新事業立ち上げに奮闘中の坂梨 亜里咲(さかなし ありさ)さんをインタビュー。容姿端麗なバリキャリ女社長の彼女ですが、実は自身の立場や過去、容姿で悩んだこともあるそう。ある思考の整理をきっかけに過去がポジティブに変わった…そんな彼女の実体験から、内面美磨きのヒントをお届けします♪
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昨年末に「4MEEE株式会社」の代表をご退任されたとお伺いしました。まずは振り返ってみてどうですか?
社長って何だろうって模索する毎日でした。子会社社長のポジションでは、本当にいろいろ学びましたね。ディレクターとして参画した創業時から、現場の交通整理をしながら企画の立案、編集、記事の執筆、撮影ディレクションなどメディア運営にまつわることを幅広くやらせていだいて…目の前のことを全力でやった結果、たまたま社長という立場になっていました。
20代の若さでみんなを引っ張る社長になり、いろんな苦労があったのでは??
そうですね。私は、20代という未熟さと自分自身の派手な顔立ちが女性向けメディア運営の社長として良い方向にも悪い方向にも働くと思っていて…社長になりたての頃は、周りに警戒されたり苦手意識を持たれたりしたら嫌だなぁって考えて行動していました。アナウンサーのように好印象しかない容姿だったら良かったんですけどね(笑)
社長一年目は自分に厳しく周りにも厳しくのタイプでしたが、徐々に客観視できるようになって、いい意味で周りに期待しなくなりましたし、誰からも好かれようなんて思わなくていいんじゃないかと気が楽になりました。メンバーに関しては、私についてきてくれてありがとうって感謝の気持ちを抱けるようになって、ディレクター時代より優しくなりましたね。自動サイレントモードも備わりましたし(笑)
自動サイレントモード??
自分のテンションを下げる言葉を聞いても聞かなかったことにできる機能(笑)メンバーから“私みたいになりたくない”と言われたこととかありますよ。“え?それダイレクトに社長に言う?”ってショックな発言でしたが、落ち込んでいられないのですぐさまサイレントモードに。みんながみんな思ったことを上手く表現できるというわけではないと思うので、その言葉の裏には、何か他の理由があるのかな?ってところまで理解するようになりましたね。
その言葉の背景も聞くということなんですね。
精神面は「4MEEE」時代にかなり鍛えられたかな。基本性格としては「関わってくれる人、全員を幸せにしたい」というハッピーマインドなので、社員には特に世話を焼いてしまうこともありました。
それも人生計画まで一緒に考えたくなるほどの密着ぶり(笑)社員とは年齢差が5歳圏内だったりして、社長の視座から“こうして欲しい”っていう希望もあるんですが、同世代・同性で共感できる部分もたくさんあるので、どう自分の気持ちを調整したらいいか思考錯誤していたんです。素直な自分で接するのも試みたけれど、現場との関係が近くなり過ぎると、逆に上手く回らなくなることもあるなぁと学びましたね。
新しく立ち上げた会社では、前職で学んだ社員との程よい距離感を実践したい。そうすれば私自身も社長としてもっと成長できるかなって。
その強靭な精神力はどうしたら保てるんですか?
何を一番大切にして取捨選択するかを、自分自身に問いかけてクリアにすることかな。そうすることでストレス解消にも繋がりました。
最近の問いかけは、例えばどんなことですか?
話せる問いかけでいうと…ネイルサロンでジェルネイルをするか、セルフネイルにするか。ジェルネイルはプロが美しく仕上げてくれるけど、サロンへ予約が必須、1時間半くらい施術時間がかかる、一定期間デザインが変えられないことが不自由に感じる。
一方で、セルフネイルは、ファッションに合わせて自分の好きなタイミングでデザインが変えられる。けれど私の場合はすぐマニキュアがヨレて、名刺交換の時やPCで文字入力をするとき気分が下がる。このように、実行することで得られる幸福と捨てることで得られる幸福を天秤にかけて、自分の幸せのバロメーターがどれほど違うかを考えるようになりましたね。結果、この問いに関しては、ネイルサロンでジェルネイルをした方が私は幸福度が高いことがわかりました。
昔はあれもこれもと予定を詰めがちだったのですが、取捨選択を覚えてからは心に余裕ができましたし。集中力と判断力も高まりました。
好奇心旺盛な人ほど思考の整理が必要かもしれないですね。
そうですね。アンテナが常に立っていると大変じゃないですか。思考の整理をすると、意外と自分のモヤモヤがちっぽけだったりとか、気づいていなかっただけで自分自身の中で答えが出ていたりするんですよね。
人生をキラキラと輝かせるためには何が一番大切ですか?
未来を見るだけではなく、過去を見ることも大切。私、自己肯定感がとにかく低いんですよ。この前、ライフコーチングで過去に遡ったら、5歳と10歳の時の経験から発生しているものだと知りました。そう認識しているだけでも気持ちが違うというか…人生ダメだなって思ったできごとを振り返ると、自分の思い込みに捕らわれているだけだったりするんです。
確かに過去は振り返らない!と決めがちかも。
未来をキラッと生きるために今日を大切にするのはもちろんなんですが、過去を振り返って、自分がどういう人間なのか、自分の幸せの基準とは何かを知ることで、キラキラ輝けるんじゃないかな。
いまの自分は過去に得た経験や人脈で成り立っている。就職活動の時みたいに自己分析をしてみると、意外と自分って最高だぜ♡って思えますよ。
いま準備中の新規事業はどんなことをする予定なんですか?
女性ならではの健康問題をサポートするフェムテック領域に挑戦します。「4MEEE」の時もそうだったんですけど、自分の実体験からやりたいことが見つかるタイプ。もちろん世の中のトレンドも大切だとは思うんですけど、一度私のフィルターに通したリアルを伝えたいんですよ。
今回の挑戦もそう。もっと早く自分の妊よう力(妊娠する力)を知る機会があれば…と思ったことがきっかけで、自分の妊よう力を知るきっかけとなるプロダクトをリリースする予定です。
多様な選択肢がある時代なので、結婚するかしないか、子どもを望むか望まないかという体裁の話ではなく、自分の可能性を知った上で未来を判断してほしい。私が味わった悲しさや後悔を、発売するプロダクトを通して多くの女性の明るい未来に変えたい。そのために今、急いで準備を進めています!
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