バースデーイベントはキャバ嬢にとっての集大成。コロナ禍で思ったようなイベントを打てずジレンマを抱えるコも多いかも。そんななか、今までやったことがない「バースデー月間」というスタイルにチャレンジして新しい発見があったというのが『アジアンクラブ』のれみさん。どんな人にバースデー月間が向いているのか詳しくお話を聞きました♥
―れみさんのお誕生日は12月。例年イベントを打っていたと思いますが今回は“バースデー月間”にしたんですよね?
バースデーイベントはキャバ嬢としての1年の集大成でもあるので、そこはいろいろ悩みました。でも、コロナの第3波感染者数が増えていった時期でもあったので、密になる可能性があるイベントは断念して、バースデー月間として1カ月通してお祝いして頂けたらいいなっていうスタイルに変更しました。 ただ「バースデー月だよ」っていう告知のためにポスターだけはATOMさんに作って頂きましたけど。イベントは打たないにしてもこういうメモリアルなものを作ると気持ちが引き締まっていいですよね。
―12月はフル出勤?
ほぼフルでしたね。同伴も毎日してました。それこそ第3波の時期だったし、この先どうなるかわからない状況でも、最低最悪でも小計で4桁はいくように頑張らなきゃと思って12月を迎えたんですけど…。いざバースデー月間がスタートしてみるとお客さんほぼほぼみんな来てくれて心配は全て杞憂でしたね。本当に嬉しかったです。しかも、バースデー月間にしたことでちゃんと1人1人丁寧に対応することもできました。歴代のバースデーのなかでも一番気持ちよく過ごせたかもしれないです♥
―それは本当によかったです!
「行けたらいくね」って言う人がいないことが嬉しかったですね。いつもだったら2日間とかにしぼってイベントを打っていたから、その2日間の予定が見えない人はどうしても行けたら行くねになっちゃうじゃないですか。
―1カ月あればお客さんも無理なくスケジュールを調整できますもんね。
「1カ月間」でバースデーを考えられるメリットを改めて感じました。イベントって盛り上がるし華やかだしキャバ嬢らしくて良いものなんですけど、盛況なほど人が集中するし1卓1分も着けなかったりもするから。そういう点ではずっと心苦しかったんですよ。シャンパンだけ開けてもらって一口飲んだらあとはお見送りのときに挨拶するだけとか、どうしてもそういう感じになってしまうことがもどかしくて。今回はまるっと1カ月のスパンで考えることができたら、この日のメインはこのお客様、この日はこのお客様っていう形でピンポイントでおもてなしすることができたのがすごく良かったなって思います。私自身がやりやすかったです♥
―コロナ禍のこの1年、「バースデー月間、やってみたらすごく良かった」っていう声をよく聞きます。
最初は「1カ月間か…。大変そうだなぁ」ってちょっと気が重かったんですけど、やってみたら自分の心の余裕と時間的な余裕がちょうどよくて。1カ月かけて誕生日をゆっくり感じられたのも楽しかったです。イベントだったら「2日間で売上なきゃ!」っていうプレッシャーを感じながら、頭の中で目まぐるしく席に着ける配分を考えながら無限にお酒を飲み続けていたんですけど、それがないことの心の軽さ♡ 今回は、その日の同伴のお客様を軸にしながら、「今日はこのお客さんとこのお客さんをおもてししよう♪」みたいな。すごく予定を立てやすかった♥
―「明日も明後日も明々後日もバースデーかぁ〜」って気が重くなったりはしないんですか? ちょっと中だるみしたりとか?
そうならないために毎日を同伴の予定で埋めたんです。予定が組み込まれていたら、もうそこに向かって動くようになるじゃないですか。それでバースデーの前月からバーっと同伴埋めていって。
―れみさんって前月には金曜日を中心にして同伴の予定を埋めていくんですよね?
そうですそうです。同伴の予定を入れておいたら安心だし、それが自分のヤル気にもつながっていくので、先回りして埋めていきたいタイプなんだと思います♥
―バースデー月間の1カ月とイベント有りの1カ月とで組数を比べてみるとどうでした?
どうだったかな〜。組数で考えるとそこまで大差はないのかな。ただ、単価で考えた場合はバースデーイベントをしたときよりも上がってたかもわかんない。やっぱり一人ひとりと向き合える時間を持てたことが大きいと思います。1日に何組もお客様がカブらないように、なるべく分けて1つ1つの卓で過ごす時間を充実させていたので。去年のバースデーイベントのときとか、私が席に着けなくて帰ってしまったお客さんもいたから。そういう問題が起きないことも良かったです。忙しくてバタバタした時間はあったにせよ、「シャンパン開けるときだけしか着かないじゃん」とか、そういうクレームがなかったから。何より自分自身ストレスがなかったのが良かったですね。心に余裕があった♥
―もしかしてバースデー月間のほうが向いている説?
思いました! 1カ月通してのバースデーは今回初めてやったんですけど、性格的に合ってるかもしれないです。毎日自分のベストを尽くせるのがいい♥ 私って事前に同伴の予定を入れておくとか確実なものを求めに行くほうなんです。そういう感じで予定を組み立てて進めていきたいタイプだから、自分でスケジューリングできるバースデー月間はすごく気持ち良くすごせました。性格的なところで合ってたのかもしれないですね。
―事前に計画を立ててマイペースに進めたい人には合ってそうですよね。
そうかもしれない。プライベートでは自由奔放に場面行動なんですけど、仕事となると脳みそが真逆になるんですよね。
―脳みそが真逆になる?
プライドとかもあるのかな?「出勤してお客さん来るまで待機にいればいいや」とか、そんなふうには絶対思えないんです。最初からお客さんがいないと落ち着かない。待機で誰かが来るまでヒマをつぶしてるとか耐えられないんです。そういう感じで自分が嫌だなと思うこととか、プライドが傷つくことを増やさないように自然と動いていくと、結果的に先手、先手になっていくから。安心できていないと本領発揮できないんです(笑)。
―れみさんって自分の性質をしっかり把握してるんですね。
そうですか? だとしたらそれはずっと“脳みそ”で戦ってきたからだと思います(笑)。私、枕とか一切したことないんですよ。なんていうか歌舞伎町にきた当初彼氏がいて、ずっと一途だったのでそういうことはしたくなくて。でも売れたい気持ちもめっちゃあるじゃないですか? だから、枕とかそれに近しいことをせずに売れるにはどうしたらいいのかっていうことをずっと考えながらキャバ嬢をしていて。それで接客とかも試行錯誤していたんですよね。そういった下積みみたいな期間の中で自分と向き合う時間が長かったので、なんとなく自分の性格とか売り方とか熟知しているのかもしれないですwww
―客観的に自分を見てる感じってそういう背景もあったんですね。
私は名前が売れるまでに結構時間がかかったほうなんです。だから、自分と向き合う時間も人より長かったと思います。分析癖はそのせいかもしれないですね(笑)。でも、そうしたなかで、自分はコツコツ派なんだなってことも理解しているんです。誰かひとり、めっちゃ太いお客様を掴んで階段昇らせてもらって、それで一気に売れるみたいな経験をしていないので。全部自力でコツコツだったからこそ、頼りになるのは自分の接客スキルとかやっぱり“脳みそ”なんですよ。どうするか考えること、知恵を絞ること。それだったらどんな状況でもどんな人でも無条件にできるじゃないですか。考えるってことをずっと大事にしているんです。
―れみさんにも下積み時代があったんだ…ってことにびっくりしました。
あるんですよ〜。歌舞伎町に来てからの下積み時代がww 私、キャバクラデビューは地元の群馬で、群馬では余裕だったんですけど歌舞伎町に来てからはなかなか本領発揮とはいかなかったんです。この街でどうお客さんを掴んでいいかわからなかったし、どんなキャラがウケるかもわからなかったし。そんななかで歌舞伎町に合うスタイルを模索して…試行錯誤していた期間は長いので♥
―マイペースの向こう側というか、自分の力で地位を築いていきたいという強いスピリットは伝わってきます!
自由じゃないのが無理なんです。でも放任しっ放しがいいってわけでもないみたいな(笑)そういう面倒臭いところで、「いちご農場みたいだね」ってよく言われます。のびのび育てられつつ適度なケアは必要っていう意味合いでww
―なかなか複雑ですね。
そうでもないけど(笑)。バースデー月間でいったら、1カ月っていう期間をもらって、そのなかで自由に組んでいけるっていうゆるやかさがよかった。それが「よし、やろう!」につながって、ヤル気と余裕がいい感じに合致してそれが功を奏したみたいな。「イベント2日でやらなきゃ!」よりは「1カ月で自由にやってみてよ」が性格的に合ってたっていう単純な話。でも、これもやってみなきゃわからなかったことです♥
―次回もバースデー月間にしたいとか思いました?
それね! それに関してはなんとも言えない。バースデー月間のほうが向いていることはわかったけど、求められているのはたぶんイベントだと思うんですよ。それに現役のプレーヤーとしてもステイタス的にも、やっぱりバースデーでイベントを打つのはすごく大事なことなので。次回のバースデーがどうなるかは状況を見ながらって感じですね。年齢的にも27歳になったので、終わりに向けてじゃないですけど、今しかできないキャバ嬢っていう仕事をより大事に、悔いのないように1日1日全力で席に着いていきたいなと思ってます♥
バースデー月間を初めてやってみて、その良さを知ったというれみさん。形にこだわらず、状況に応じてスタイルを変えていくのもまた、新しい発見につながるのかもしれませんね。
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