この春からは看護学生としての生活もスタートした『NEXT 六本木』&『NEXT 銀座』のさゆさん。かわいすぎるラウンジ嬢として人気のさゆさんですが、接客スタイルは「キャラ勝負、トーク売り」とのこと。こんなにかわいくてトークもいけるってホント!? 昼職・夜職の相乗効果でコミュ力を磨いてきたさゆさん、その接客ノウハウを、前編・後編2回に渡ってお届けします♡
さゆさん、初登場のインタビューで「トークが売り」っておっしゃってましたけど?
めっちゃしゃべりますよ! 多分、お昼でいろいろな職業を経験してきたので人と話すことに苦手意識がないっていうのもあるのかな。どんな方とでも臆することなくお話しできます♡ アパレルでの接客・プレス、ITで人事の採用担当、看護助手。3つのジャンルで常に人と接してきたので。逆にラウンジでの接客経験で度胸がついてお昼に生かせたところもあります。誰が来ても怖気づくことなく会話ができる。いいとこどりですね。
昼と夜の相乗効果♡
あると思います。お昼だと言葉遣いをすごく意識するので、夜でちょっと接待系の席だったときに役立つときもあれば、年配のお客様を接客するときに好印象を持ってもらえたり。「思ったよりしゃべり方ちゃんとしてるね」って言われます。
言葉遣いを自在に操れるっていいですね。
言葉で印象はすごく変わるので言葉遣いは場面に合わせて工夫してます。基本的に最初は丁寧な言葉遣いを意識しますけど、盛り上がってたらちょっとくだけたしゃべり方にしたり臨機応変に。
はじめましての席の着き方とかあったりするんですか
基本は相手の目を見て笑顔で挨拶するところからスタート。明るい挨拶って大事ですよね。入り方というところでは、1対1なのか複数でいらっしゃっているのか人数によっても違います。お客様や女のコが複数いる席だったら最初に場の状況を見て入り方を決めますね。どういう話をしているかを見ながら、ここはちょっとノリノリで入ったほうがいいなとか、ここは最初大人しくして話が落ち着くまで待っていようとか、「失礼しまーす」ってそっと入りながら瞬時に判断してます。
団体の席はそっと入りつつ様子を見る?
いきなり“私が来た!”みたいな感じで入っても「誰?」って話なので(笑)。もちろん席に着いた瞬間「新しい女のコがきた!」ってなったら、そのまま「はじめまして」って挨拶しますけど、会話の途中だったらニコニコ話を聞いてます。
それでひと段落したところで「話盛り上がってましたね」とか「お仕事大変そうですね〜」とか、それまでの会話の流れに合った一言を添えながら、改めて自分の名前を名乗って挨拶しますね。参加する前の会話が盛り上がっていたら、そこから話題になりそうなことをちょっと拾って掘り下げてみたりとか。「何話してたんですか?」とか聞いてみたり臨機応変に。
さゆさんにはキャラがあったりするんですか?
前に“キャラ勝負”とは言いましたけど、「置物じゃないよ、よくしゃべるよ」くらいの意味。飲みキャラとか強めとか、○○系っていう一貫したキャラはないですね。
私の場合、基本的には相手に合わせます。その人のキャラに合わせて自分のキャラも変わる。柔軟に対応するというか溶け込む? 擬態するみたいな感じかな。俳優さんでもカメレオン俳優といわれる人がいるじゃないですか。何者でも演じられる人みたいな。感覚的にはそれかもしれないです。
大人しめなかわいい系を求めてそうな人だったらちょっとおしとやかでいこうとか、この席はワイワイ系でいこうとか。その場に合わせて変わります。
オラオラになる席もあったり?
そんな口悪くはならないですけど、あえてちょっと強めに言ったりっていうのはありますね。「その話長いから早く飲も!」とか。ちょっといじるみたいなことをするときもあります。「ノドかわいた」とか。
さゆさんはキャラの引き出しがいっぱいあるんですね。
引き出しというか相手のキャラに応じて自然と変わるので。ただ、悪い言葉やマイナスなことは言わないっていうルールはあります。そこを守りつつ変幻自在に。
いじるとしても、キモいとかウザいとか死ねとか、そういう強い言葉や人が聞いてちょっと嫌だなって思うような言葉は使わない。すごくあたり前なことを言ってますけど、意外となんの気なく使っちゃうことあると思うんですよね。「ウザッ」とか「キモッ」とかって。盛り上がっているときは特に要注意。
悪気なく使っちゃうってありますね。気をつけなきゃ。
そういう言葉って使い慣れていると出ちゃうんですよね。なので普段から汚い言葉や強い言葉は使わないように、なるべくキレイな言葉を使うようにしています。
それと全体のパワーバランスみたいなものも見ます。誰かがすごくいじられているときはさりげなくフォローするとか。自分のお客様がいじられているときには味方になるとか。
全員いじってるから自分もそれに合わせていじるとかじゃなくて、空気を壊さない程度に逃げ場を作るっていうことは意識しますね。
相手に合わせてキャラを変える、カメレオン接客に向いているのはどんな人だと思います?
自分を主張するとか、自分が前に出るのがあんまり得意じゃない人、ちょっとコミュニケーション苦手かもって思っている人のほうがいける気がします。私がそういうタイプだからかもしれないですけど。
私は主演より助演っていうタイプ。我が我がより引き立てる側のほうが得意なんです。自分が注目される場はあんまり得意じゃなくて。照れちゃってぎこちなくなっちゃう。お客様が主演で私が助演だと本領発揮できる。助演女優賞狙ってます(笑)。
助演女優賞を狙う! 助演の良いところは?
人として見てもらえることが多いので安定するところかな。結果的に長いお客様は多いです。でも、良い悪いというよりタイプですよね。それと何を求めているのか。
私は元々接客業が好きなんですけど、何が好きかといえばお客様に満足感を感じてもらえたときや楽しんでもらえたときの充実感が好きだったりするんです。そこにやりがいも感じてる。
アパレルで販売をやっていたときは、そのお客様が気持ちよく納得がいくお買い物ができたときが自分の喜びでした。どうやってこの洋服を買ってもらおうとかそういうことも考えるけど、その人が良い買い物をしたと思える物を選びたいし勧めたい。
それは夜も一緒で、私の場合は単価を上げればいいってものでもなくて、その人が今日、楽しい思い出ができたらいいなっていうところが目指す着地点なんです。ちょっとお会計高かったけど、楽しかったからまいっかとか。内容重視。お客様の立場になったとき不満がないように、楽しかったなっていう思い出が残るように。
さゆさん指名だったら常に気分よく楽しく飲めそう♡
そうありたいです。でも、自分のお客様じゃなくても、指名につながらなくても楽しんでもらいたいっていう意識は一緒ですね。今日は楽しかったなっていう思い出ができたら私も嬉しい。全部が全部、自分の指名につながらなくても、あそこのお店にまた行きたいとか。あのお店すごく良いお店だったなって思ってもらいたいんです。
良いお店だと思ってもらいたいっていうスタンスもあるんですね。
お洋服を買いに行ったとき、購入に至らなくてもスタッフの感じが良かったり親身に接客してくれたら「このお店いいお店だったな」とか、「気に入った服はなかったけど楽しかったな」ってあるじゃないですか。それと一緒でハマるコが見つからなかったとしても、「あのコ、タイプじゃないけどすごい良いコだったな」とか「あの店良いお店だな」ってなるわけじゃないですか。自分が店の顔、自分の印象で店の印象も決まると思って接客してます。
若干考え方が違うのかも? 中の人っぽいというかちょっと運営サイドで考えてる部分があるというか。内勤とかのほうが向いてるのかも。実は(笑)。
かもしれない。マネージャーとか。
そんな気がします。このお客様にはあのコ紹介したいなあとか思ったりするんですよね。それで、黒服さんにお願いして「○○ちゃん呼べますか?」とか。女のコを見てて「このコだったらこの人にハマりそうだな」とか。付け回しまではいかないけどそういうこと考えたりしますね。
フリーで着く前とか、女のコとお客様の雰囲気を見て、多分ここ私じゃないほうがいいって判断したら、「ここ着けないでください」って言ったりすることもたまにあります。嫌な意味じゃなくて、私じゃないほうが合わせられると思ったってことなんですけどね。
団体の席でのさゆさんってどんな感じなんですか?
場を回しまくってます! 団体の席とか“この席の好みは私じゃないな”っていうときはMCに徹します。そもそも自分に注目が集まるより、みんなが話せる場のほうが居心地いい。自分が自分の話をするよりも人が話をしているほうが落ち着くし楽しいんですよね。上手く場を回しているとイキイキします。「こういう話で盛り上がるのか」とか勉強にもなるし、めちゃくちゃ楽しんでます!
「場の中心になる“主演”よりも “助演”」「指名につながらなくても楽しませたい」など、
さゆさんの接客スタンスが語られた『前編』に続いて、近日の公開の『後編』ではコミュニケーションの実践スキルが満載。お楽しみに!
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