メゾンドボーテモデルとしてもお馴染み門りょうさん、進撃のノアさん、れいさん、みゆうさん、えれなさん…とにかく有名キャバ嬢を数多く輩出!
大阪で知名度も人気もトップのキャバクラ会社『エースファクトリー』の代表を務めるのが、綾田社長なんです。名前は聞いたことあるけど、果たして何者!?ってことで、今回は独占インタビューさせていただきました!「人前に出るのは苦手だけど、えみりちゃんに頼まれたので……」と謙虚ながらも快くお答えしてくれた綾田社長。会えばファンになる人間力の高さに、脱帽です!
【綾田武司さん プロフィール】
エースファクトリー代表取締役
1972年1月21日生まれ
血液型:A型/出身:大阪府
中卒で家出してバイト生活から一変、キャバクラのボーイへ
早速ですが、このお仕事を始めたきっかけを教えてください!
元々、18歳の時にキャバクラのボーイからスタートしたんですよ。当時は焼肉屋さんでアルバイトしていたんですが、そこに水商売のスカウトマンの方がよく食べに来ていて。その人に「君の愛嬌と会話力だったら、ボーイしてたほうが絶対に伸びるよ」と言われて、そこからって感じです。僕、中学しか出てないんですよ。
なぜ高校は行かなかったんですか?
遊ぶほうが好きやったからでしょ(笑)。親には反対されましたけど、説得もしないで家を飛び出しちゃいました。結局ね、誰かに言われて何かをやるのが嫌いで、自分で思ったことをやりたいんですよ。高校にも行きたくなかったですし、親の言うことも聞きたくなかった。親の言うこと聞きたくないのに親の元に居てるって、おかしいじゃないですか。だから家出しました。
飛び出して、どこへ?
先輩のところに居候みたいな感じで。居候しながら焼肉屋さんでアルバイトして、稼いだお金は遊びに使う、まさにそんな感じです。
いわゆる、悪(ワル)だったんですか?
悪かったっていうよりは、楽しいことが好きでしたね。勉強も出来なかったですし、喧嘩も強くなかったですけど、学校のリーダーではありました。ずっと学級委員だったんですよ。だからってスポーツも全然できない。なんかなぁ、わかんないです。それこそ、愛嬌なんでしょうね(笑)
ボーイ歴はどれくらいですか?
2カ月ぐらい。そこから、すぐにマネージャーっていう役職に就いて25歳くらいで支配人になったんですよ。上司に認められる仕事が出来たら昇格していくんですけど、お店の女の子からの人気、お店にお越しになるお客様からの人気、そこを積み重ねた結果なんです。25歳から40歳の間は『アローグループ』で雇われ社長をしていました。その後は今に至ります。
中卒から『エースグループ』という巨大グループの社長へ——その成り上がりストーリーを教えてください!
ボーイから始めて、キャストやお客さんに「ありがとう」と言われた。誰かに「ありがとう」って言われる自分になれるなんて、思ってもみなかったんです。「ありがとう」と言われることは、人から褒められるということ。その時、誰かが喜んでくれることが自分の喜びになるんだと感じました。「ありがとう」の繰り返し繰り返しが、気づいたら今になったっていう、本当にそんなもんなんですよ。成り上がりってものでもないんです。自分が成功してるなんて、全く思わない。僕が思う成功は、もう何もしなくても自分が思い描く生活を死ぬまで出来ることなんじゃないかと。だから成功なんて思ってないです。
「こうなりたい」という理想を行動に移すこと、それが売れっ子の秘訣
門りょうさんや進撃のノアさんなど、全国的に有名なキャバ嬢の子がエースグループから続々出てきてますが、どうしたらそんなにすごい子を育てられるのでしょうか?
育てられるんであれば、僕は誰でもそういうような女の子に出来るわけじゃないですか。
よく女の子に言われるですよ「りょうちゃん、ノアちゃんのように私をしてください」と。でもハッキリ言うのが「ごめんね」ということ。その子自身の本質があるから「その本質の最大限までは引き出せるよ」と。やっぱり持ってるものの違いっていうのは、初めからあるって話はよくします。
売れっ子になった彼女たちに、共通することは?
「こうなりたい」ってよくみんな言うじゃないですか。でもそう言いながら「こうなりたいならこうしてみない?」っていうことを「それはちょっと」とか「そこまでは出来ないんですよ」っていう言う女の子がほとんどなんです。
でもりょうちゃんやノアちゃんに「こうやってみようか」って言うと、「はい」「いいよ」って。素直なんですかね。
それから、自分のことは全員好きじゃないですか?その上で《自分がみんなにどう思われるかで、自分自身の価値が変わる》ことをちゃんとわかっていると思います。自分に自信があると思いますよ。人に対して謙虚なことを言ってても、全部の行動を巻き戻してみたら絶対自分に自信がなかったら出来ないだろうなってことがあると思うんです。僕も謙虚な部分は持ってるつもりですが、自信がなかったらこんなにお店をバンバン出せません。
これだけの数の女の子を見るって大変だと思うんです。女の子と接する上で心掛けてることはありますか?
《女の子》とは見ずに《人》として見ています。《みんなに感謝出来るみんな》に育てたつもりなんで、逆に言ったら、感謝できない子には居てもらわないようにしています。「エースグループにふさわしくない君であったら、他に居てる子らに申し訳ないから辞めて下さい」ってハッキリ言いますね。
それは、注意しても直らなければ言うんですか?
そうですね。もしくは、面接に来た時に彼女や彼(ボーイ面接に来た人)に魅力を感じなかった時は、お断りさせてもらってます。
だからうちは、りょうちゃんもノアちゃんもすごいんですけど、2番も、3番も、4番の子も、実はすごいんですよ。2番、3番の子に押し上げてもらった門りょうであり、進撃のノアでもあります。だから、りょうちゃんでさえも断トツじゃなかったんですよ。
確かにすごいんですよ、売り上げも。雑誌とかに載ってる金額のままですし。じゃあ、次の子は圧倒的に下かって言ったら、そうでもないんですよ。
全体的に底上げされているんですね。
《このお店の名刺で働いてくれ》って思う子以外とは働かないっていう信念を持ってます。これって苦しいんですよ、この仕事してて。やっぱり年末とかお客さんが入るから、女の子がもっと欲しい。でも《なんでこんな女の子がここに居てるの?》って言われるような女の子を働かせてしまうと、結果的にお店の評判が落ちてしまう。頑張ってお店に誇りを持って働いている女の子からしたら、モチベーションも下がるんです。だからそこに対しては、すごいこだわりを持ってますね。
毎月、全国からすごい数、100なんかじゃなくかなりの人数の方が面接希望されますけど、ほぼ不採用ですね。
大事なのは、51%の自信と49%の不安
『エースグループ』にふさわしいような、女の子がキラキラ輝くための条件は?
一人でも多くの人に好かれることを望む女性は、キラキラすると思います。
(嫌われてもいいやじゃなくて?)はい。でも、りょうちゃんは違ったな。普通の女の子だったら、どんなお客さんでも「ご指名ありがとうございます」って思うじゃないですか。
彼女は、思わないんですよ。〝このぐらいしか使ってくれないんだったら、私のことを気に入ってくれないで結構です〟っていうのを平気で言う。彼女は、別格でしたね。認めた人間と、そうじゃない人間との差が激しい。
やっぱり、伝説のキャバ嬢・門りょうちゃんとのエピソードも気になります!
元々、新地でそこそこ有名な女の子がおったんです。それがりょうちゃん。
一度面接したい、話がしたいとアプローチしてたんですが、ずっと断られ続けてたんです。「今で満足してます」と。「ちゃんと私は今のお店で大事にもされてますし、自分自身でも満足してるんで」っていう話をされて。それでも一度だけ、りょうちゃんのお客様を通じて会うことができたんです。そのお客様のこと、りょうちゃんは好きだったから「お客さんに言われるんでしたら」って。そこで、2時間ぐらい喋ったかな。
そこまでして会いたかった女性が、りょうさんだったんですね。
やっぱり、今に満足してて他に興味がありませんっていう女の子は、そのお店からしても大切な子やからそう思うわけでしょ。よく面接の時に今居てるお店の愚痴を言う女の子は、必ずお店からも愚痴を持たれてる女の子やと思ってるんですよ。
だから、彼氏の悪口言う女性は、彼氏から見ても悪口言われるところがある女性ですし、彼氏の悪口を言わない女性は、彼氏から見ても悪口言われない女性なんだろうなと思ってる。だから彼女がお店の悪口を言わず、いかに素晴らしいお店かを伝えてくる時点で、お店も彼女に対して「ありがとう」って思ってるってことでしょ?
〝彼氏の悪口言う女性は、彼氏から見ても悪口言われるところがある女性〟グサッときますが、確かにそうかもしれません! 綾田社長のパワーの源は、どこからくるのですか?
昨日まで頑張ってたのに今日頑張んなかったら、無意味って思ってるんです。
昨日までパワーを持って一生懸命頑張っていても、その人間が今日頑張ってなかったら「前までは頑張っててエネルギッシュな人やったのにね」っていう過去形になるじゃないですか。自分を過去形にしたくない。「あの頃、良かったよな」って言いたくないんですよ。常に「今が一番良い」って言いたいんで。そのためには、良かったときのエネルギーを今日も出しとかないと
日々の生活で、心掛けていることはありますか?
みんなに「ありがとう」って言われようって思ってるし、「ありがとう」って言いたいっていうのを心がけていますかね。
今後の夢や野望は?
野望を持っちゃうと、ずるくなっちゃうんで。野望を持たない中で大きくなりたい、これが野望です。
野望を持つとズルくなるとは…?
僕がこうなりたいから、誰かにこうしたいって思ってしまうもの。でも野望っていうものを持たずして大きくなりたいって思ったら、大きくなりたいっていう人間が集まってきて求めてくれて、初めてその人と向き合えるじゃないですか。このことは、大きく違うと思うんですよね。
僕がよく思うのは「君が言ったよね」ってこと。《君が言ったことからスタート》じゃなく《僕が言ったことからスタート》にしちゃうと、どうしても「言われたからやりました」になるじゃないですか。心折れることなく最後までやりきれる人間になるには、前者でなくてはいけないんです。
要望は持たずとも、女の子たちにアドバイスはされるんですか?
それはしますね。なんか学校の校長先生みたいなんですよ。それは違うよって思うことは、どれだけ売り上げがある女の子でも言います。
僕は甘やかしもしますし、とてつもないスペシャルなプレゼントとかもしますけど、正しくないことは正しくないって伝えますね。
綾田社長的、人生をキラキラさせる方法があれば教えてください!
51%自分を好きでいながら49%自分を嫌いでおることが、毎日をキラキラ出来る一番の秘訣やと思うんですよ。ちょっとだけ自信のほうが上回っていれば行動できるじゃないですか。
でも49%自分自身を不安に思えていると、反省も出来る。だから僕たちエースグループは、51%以上の自信は持たない。(持ってしまったら)謙虚じゃなくなるんですよ。だからと言ってそれ以下でもダメ、行動が生まれないから。だからりょうちゃんでもノアちゃんでも、あの子らがすごいのは店の子らに嫌われないことなんですよね。店の中で友達もたくさんいますよ。
《私はすごい》ってわかってる分、すごい迷惑もかけてるんじゃないか、みんなに対して距離が離れてないかなっていう49%の不安も持ちながらスター選手をやってるんです。
綾田社長が、今後やりたいことは?
好きな人間を見つけて、その人を輝かせ、有名にすることはしたいです。僕は彼女たちのことを愛してますから。僕なんかがこうやって取材を受けるのは、彼女たちが輝いてくれてるから。勘違いだけは絶対にしないです。だからこうして取材を受けてるのも、本当は嫌なんですよ(笑)
今、エースグループで働いてるキャスト、ボーイの方たちにはどうなってほしいと願っていますか?
僕が面接した子には、ここに来た時にまず「どうなりたい?」って聞くんですよ。「こうなりたい」って言って、そうなった子には「さぁ辞めようか」って言います。
りょうちゃんの時も「りょうちゃんがいない時点で、『CLUB MON』は門じゃない」って言って店自体を閉めちゃいました。僕は今でもりょうちゃんとりょうちゃんの旦那さんと3人で会う時に言うんですよ。「お前のせいで店潰してんねんで、俺」って、笑いながらね。だから僕は、ここに来てくれた女の子も男の子も《なりたい自分》になってるのに辞めていなかったら「辞めようね」って言います。
本心ではね、「もったいないな」って思いますけど。だからと言って人の幸せを踏み潰してまで自分が幸せになんかなれるわけないんで。これ、絶対やんか。
座右の銘は、「好動力」。
「人を好きになって動いた方が、力になる。人に好きになってもらって動いてもらった方が、力になる。うちの会社のキャッチフレーズです」
『プリキュア』のフィギュア。
「娘が『プリキュア』好きで、キュアエースっていうキャラクターの「エース」から、お店の名前もつけたんです。
みんな一番になるためのエースとかそんな風に言ってますけど、ホンマは子供がキュアエースがいいって言うから、じゃあいっかみたいな。僕、単純なやつなんですよ(笑)」
「ノアちゃんから誕生日にもらったサルの置物?です」
門りょうちゃんのスペシャルバースデーフォトブック。
「お客様のために、シリアルナンバーをつけて作ったんです。最後のお客様が帰られたあと僕のとこに挨拶に来てくれて『1番の私のファンに』って言って001のフォトブックを渡してくれたもの。みんな、結構感動させてくれるんですよ」
関西地区だけではなく、今や全国区で有名な綾田社長。
エースグループで働いている女の子が口を揃えて「綾田社長はホンマに良い人! 頑張って恩返ししたい」と言う、綾田社長の人間力はぜひとも見習いたいものです!
<RECOMMEND>
こちらの記事もおすすめです。
個人店最強のホストクラブ『VELVET』代表・ロイ 「美しい売り方を」新天地での...