昨年9月のバースデーイベントをもってキャバ嬢を引退した葉月芽生さん。千葉・柏時代から六本木『美人茶屋』時代まで足掛け12年。今だから語れるあんなことやこんなこと、芽生さんの夜の事件をプレイバック♡
現役時代は「下着・水着NG」だった芽生さん。NGを貫く中では撮影現場から逃走するなんてことも。
「水着の撮影は絶対にしませんよって強めにNG出していたんですけど、過去に2回くらいハメられたことがあってww あれはINSOUグループ※のカレンダー撮影だったかな。スタジオに行ったら水着がガッツリ用意されていて。見た瞬間「これは…無理!」ってひっそり走って逃げたことあります。さっき来たはずがいきなりいなくなってるから現場は「???」だったと思うし、担当さんからも鬼電かかってきたけど全部シカトしました。でも夜にはしれっと出勤したんですけどね」
※美人茶屋など有名店を多数有するキャバクラ最大手グループの一つ
キャバ嬢であればある程度お客さんに会話を合わせるものですが、芽生さんの場合、苦手なものも「好き!」というくらい徹底してお客さんに合わせていたそう。ある意味プロフェッショナル。ただし、そこでよもやの事件が…。
「辛いの超苦手なのに、お客さんに合わせて「辛いの美味しいよねー」って言ってたら、激辛の限界みたいなインド料理屋さん連れて行かれて、『これ食べ物!?』ってくらい真っ赤なもの出てきたことがあったww ここでギブアップするのもありかもだけど、死にそうになりながら根性で食べましたね。『美味しいね♥』って言って。極力、一度口にしたことは嘘でも本当にしたかったんですよ。付き合いが5年くらい続いて毎週のように通ってくれる人だったら、ほんとのこと言いますけどね。もはや笑って許してくれるし」
お客さんの趣味に合わせるのもまた「キャバ嬢ならではの嘘」のひとつ。芽生さんも野球、サッカー、ゴルフ…と、全く興味がなくても「めちゃくちゃ好きアピール」をしたそう。ただし一度好きと言ったからには会話についていけるように猛勉強をしていたんだとか。が、それが仇になりあわやのピンチに陥ったことも…。
「乗馬が好きな貴公子みたいなお客さんがいて、『馬好き〜♥』とか『乗馬っていいよね』とか言ってたんですけど、馬のことは勉強できても乗馬ができるようになっておくっていうのは時間的に無理で。お客さんから乗馬に誘われるたびにヒヤヒヤ。今さら一回も馬に乗ったことないなんて言えなくてww お誘いを受けるたびに「ごめん、ちょっとその日は」とか言いつつ1年くらいやり過ごしましたね。よく引っ張り続けたなと思う(笑)」
「お客さんがストーカー化してしまう」ことは、キャバ嬢のコなら他人事ではない緊急事態。芽生さんが千葉の柏から六本木の美人茶屋へ移籍したのも、「ストーカーに殺されるかもしれない」という身の危険を感じたことがトリガーになったそう!
「美人茶屋に移籍したのは24歳のバースデーの後だったんですけど、直近で4人連続でストーカーされていて…。都会で挑戦してみたいっていうのはもちろん大前提だったんですけど、『ここにいたら死ぬかも』っていう恐怖も理由としてありました。
柏時代はノンアルキャバ嬢だったから車通勤してたんですけど、車で追いかけ回されたりとか頻繁にあったし、家の前でお客さんに毎日張られていたり、昼間っからめっちゃインターホン鳴らされたり…。柏の街って六本木や歌舞伎町に比べると全然田舎だからあともつけられやすいし、大体どのへんに住んでるとかも特定しやすかったんだと思う。ヤバイと思ってからはできるだけ友達とか誰かしらと一緒にいるようにしていたけど、駐車場で車に乗ったら、その瞬間運転席のドア開けて男の人が入ってきて、膝の上に乗られたこととかもあって…超恐怖。必死に格闘してことなきを得たけど、これはもう無理だなと思った」
ストーカーや迷惑行為に関しては、どんな些細なことであっても、「いつ(何日の何時頃)」「どんなことがあったか」「どんな脅威を感じたか」をその都度しっかりメモしておいて、警察に相談するときに提出するのがオススメ。信憑性と深刻度が伝わりやすくなります!
しっかり者なイメージのある芽生さんですが、柏時代は同伴に1時間遅れるのは当たり前レベルの遅刻魔だったんだそう。これは驚き!
「同伴も18時待ち合わせなのに19時とか19時半とかに行って。それで20時、20時半に店に入るみたいな。ナメ切ってましたよね…。同伴すればまだ良いほうで店前同伴でお茶をにごすとかやってました。お店は19時からだけど、22時に出勤したらその間の料金を払ってもらえるなら19時出勤扱いになるから。それを良いことに遅刻しては店前同伴とかしてました。最大2時間半とか待たせてました!! そういうの何回も注意されてたけどそれでも直らなくて、仏のように優しいお客さんがついにブチ切れたことがあって。さすがにこれは改善しないとと思った。それで柏を卒業するまでに遅刻は30分遅れまでに改善して、六本木に来てからは完全に心を入れ替えました♥」
いつも撮影現場にはフルメイク完成状態できてくれる芽生さん。これはなかなかスゴイこと。持ち歩きコスメもお粉とリップのみと軽装備な芽生さんですが、昔は家にある化粧道具一式を持ち歩いていたんだとか…。
「必要になるかもと思うと心配でw 柏時代とかすごい大きいバッグにでっかいメイクポーチ詰め込んで持ち歩いてましたね。でも、あるとき酔っ払ってメイクポーチごと失くしたんですよ。今までいろんな物を失くしてきたけど、化粧道具一式なくなるほど困ったことはなかったな。化粧ができないから人に会えない、仕事もできない。買えばいいって話だけど、いろんなブランドのコスメで構成されていたから、1日、2日じゃ買い集められないし、名称覚えてないし、1コ1コも高いから50~60万くらいは軽くいくし。海外のアイテムが多かったから手に入らないものもあるし…。この一件がトラウマになって、以来メイクは家で完璧に仕上げてから外に出るようにして、化粧ポーチは持ち歩かなくなりました。おかげで荷物が少なくなってフットワークが軽くなった♥」
現役時代は酔っ払ってバッグごと失くしたり財布やスマホ、家の鍵まで落としていたという芽生さん。結構大変! お客さんからもらったばかりの高級腕時計を失くしたことも…。
「もらった1週間後に失くしたんですよ。朝起きたら見当たらなくて…。絶望ですよね。前の日の写真で確認していくと、アフターの途中で失くしてるんですよね…。まあ、いつまでも隠しておけるものじゃないから、お客さんには正直に言いました。『何やってんの』ってお客さん呆れてましたけど、まさかの次の日、同じメーカーの時計を新たにプレゼントしてくれたんです!! 優しすぎる。しかも、最初にもらった時計はフロントにダイヤが入ってるバージョンだったのが、買い直してくれたものは側面までぎっしりダイヤがついてて大幅にグレードアップ。まさかっていう嬉しい事件。めちゃくちゃ嬉しかったですね。この時計は今も大事にしてます♥」
ちなみに芽生さん、幾度となく財布も失くしてきたそうですが、現金はなくなっても財布だけはしっかり戻ってきたんだとか。それはそれでかなり奇跡!!
「失くすたびに交番に紛失届を提出しに行っていたんですけど、毎回2、3日後には戻ってきました。日本って親切な国ですよね。現金はすっからかんになってたけど(大体毎回100万!)、カード類や免許証はそのまま残っていたからそれだけでもありがたかった。お金は稼げばいいけど、カードや身分証明書は失くすと大変なことになるし、再発行も面倒臭いから、もはやそれだけで御の字。お金なくなってるけどありがとうって思ってた♥」
芽生さんのいたINSOUグループといえば、最多で年4回開催される賞レース「ドリームガールズ」でもお馴染み。余裕で圧勝していそうなイメージがある芽生さんですが…。
「ドリームガールズの場合、売上の勝敗はラスト3日にかかってましたね。ここからは毎日の売上が公表されなくなるから。レースってお客様に負担をかけるものなので出来るだけギリギリで勝つのがベスト。圧倒的に差をつけておけばいいってものでもないし、仮に2位と1,000万の差をつけていたとしても、ラストに1,500万使われて逆転されることも全然あり得る。毎回心理戦でしたね。それで1回負けたことありますよ。最終日のラストギリギリで3,000万使うお客さんを投入されて、1,000万の差をつけられて負けたんです。完敗でしたね。で、順位って表彰式まで誰もわかんないんですよ。てっきり1位だと思ってるから、2位で名前呼ばれたときにはさすがに「え?」ってなったw 27歳ぐらいのときかな? すーごい負けず嫌いなので悔しすぎて涙も出なかった。逆にね(笑)」
殿堂入りした最後のグループレースでは「売上」「指名」「同伴」の3冠を達成した芽生さん。「売上」と「指名」は余裕だったそうですが、苦労したのが「同伴」でした♥
「3冠は以前にもとっているんですけど、同伴は毎回大変でしたね。レース中の同伴は店前込みで毎日3組までかぶせることができて、2週間毎日3組同伴すれば1位決定なんですけどそれがなかなか厳しくて。同伴にカウントされるための条件っていうのがあるんですよ。たとえば20時にお店に入ったら21時までの1時間の間に同伴で入った3組がカウントされるんだけど、21時半をすぎたらそれは同伴とはみなされないんです」
つまり、20時もしくは20時半から1時間の間に3組呼ぶのがミッション。しかも、実際にお客さんもその場にいるのがルールで、「お金だけ払うから同伴扱いにしといて」はNGとかなりキビしめ。
「お金はあっても時間がないっていう人のほうが多いから、同伴1位はマジで毎日ドキドキだった。21時半までっていう早い時間に来れる人ってなかなかいないし、場合によっては「ごめん、急用で遅れる!」っていう場合もあるから。ヤバイっていう緊急事態には“実の弟”を招集ww 当時、弟は麻布十番に住んでいて、しかも20時には家でまったりしているような規則正しい勤め人だから『パジャマでいいから秒で来て!』みたいな。最後のイベントのときは3回くらいお世話になりました。これこそ今だから言える話ですね(笑)」
芽生さん曰く「楽しいことしか思い出せない♥」とのことですが、なかなかハードな事件もありましたね! それにしても、撮影にもいつもオンタイムで到着するしっかり者が超遅刻魔だったというのは驚きでした☆
セカンドキャリア有名キャバ嬢紹介
銀座『J-VOGUE』社長 葉月芽生の銀座改革プロジェクト♥この街に新しい風を吹かせたい
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