2月にナンバーを上がり出勤日数もちょっぴり減らしたという、『ベネ東京 新宿』の看板嬢・九条さとみさん。競争の日々から一歩退いたにも限らず売上は好調。減った出勤日数を考えるとむしろコスパが良くなっているこの状況…。コロナのご時世でもナンバーを上がってもシャンパン祭りが止まらないのはなぜなのか、さとみさんの売上術に迫ります!
―コロナからのこの1年半、さとみさんの近況や売上に変化は?
ありがたいことにコロナ以前から変わらず。ただ、少し前から出勤を少し減らしました。今まで週6だったんですけど、それを週3〜4日に。
―それは何故に?
ここ2年ぐらい仕事しかしてこなかったので少し自分の時間を作りたいなって。ずーっと出勤してたので。ベネってコロナ以前は店休日がなかったんですよ。だから、その気になったら連勤もできちゃっていたので。
―出勤が減ったら売上下がりそうだけど、そうでもないんですね。
出勤した日にお客さんが来てくれるので、凝縮された感じですね。
―自分の時間には何をしているんですか?
何ということなくのんびりしてます。これまで昼の友だちとの時間が全然とれなかったので、高校時代の友だちとかとランチや食事へ行ったり。あと、宅建を取りたいなと思って勉強し始めました。まだ全然、軽くですけど。
―宅建!! 不動産業に興味があるんですか?
親に宅建を取れと言われて。うちの親が不動産関係の会社をやっていてビルとか持ってるんですよ。それで、将来に備えて宅建とっておいてほしいみたいな。そんな簡単に取れるものじゃないからどうなのかなって話ですけど。あとは、そろそろジムにも通おうかなって思ってます。
―さとみさんってどんな営業をしてるんですか?
ほんとにヒマなときは「今日ヒマだから来て」って連絡しますけど。出勤が減ったぶん逆にヒマな日はないので、今はあんまりしないかな。
―お休みは固定?
メンバー出勤みたいな感じで、お客さんが来るときに行けるようなら行くみたいな。なんとな〜く曜日で来る人が決まってはいるんですけどね。でも、月曜日に決まって来る人はいないので基本月曜日は固定でお休みですね。
―今回は、コロナの時代でも売上を立てる方法を探りたいなと思ってます。みんな「大変!」って言ってるこの状況で、さとみさんはなぜ売上が落ちないのか。何か秘密がありそう!
秘密ってほどのことはないですね(笑)。来店頻度が下がったとしても、来たときにそのぶん沢山使ってくれる方も多いので。あと、言いやすいお客さんにはシャンパンのおねだりもしますよ。
―どうお願いするんですか?
「何飲む?」ってなったら「映えるシャンパン飲みたい」って言いますね。それで質の良いもの入れてもらったり。自分の定番があるんですよ。そこそこ高価なものと、それなりに高いものと2種類。高めはサロン。これはうちの店だと小計30万円。ちょっと価格を下げたり、最後に軽くもう1本みたいな場合ならアルマンドゴールド。これは小計15万円。ヴーヴって言われたときは、「ヴーヴはブッブー」って言いますww 冗談でお客さんとか「じゃ、ヴーヴで」とか言うんですよ。そういうときに(笑)。
―自分の定番を決めるっていいですね。お客さんもその心づもりでいてくれそう。
そうですね。いつもそれを入れていれば、このコにはそれ以下のシャンパンは入れられないなっていうイメージがつくので。
―サロンを定番にしたのって?
さとみの「S」でサロン♥ 私の場合お酒が飲めないから本数は詰めないんですよ。だから使ってもらうときにはサロン以上の高額なものを入れてもらいます。でも、普通に自分の好きなシャンパンを決めて、「○○ちゃんと言えばこのシャンパン」っていうイメージを刷り込んでいくって良いと思いますよ。決まっていれば「いつもの」ってなるし。お願いもしやすいですよね。
―「今月売上がちょっと不安…」みたいなときってあったりしますか?
ありますよ。自分が設定している毎月の目安に届かなそうなときとか。そういうときは率直に「今月あんまり良くなくて」って言いますね。ただ、それは同伴のときに言います。優しいお客さんだとお店についてから「今月調子良くないんだよね。メニュー見せて」って言ってくれます。同伴の時点で布石を打っておく。
―お店で言わないっていうところが!
お店でお願いしたらいかにもって感じでいやらしいじゃないですか。急な印象もあるし。どのくらい使っても大丈夫かお客さんにも考える時間必要ですよね♥
―そう思うと同伴って重要な場ですね。
「お客様を確実に呼ぶため」以上に大事な場です。ここから高額シャンパンへの道は始まってますから。でも、いつでもお願いするわけじゃないですけどね。調子良いときや何てことないときは普通に同伴を楽しみます。いつもいつもというわけじゃないです。
―いつ何を言うべきか、効果的な場面やタイミングあるんですか?
いろいろですけど、締め日とか明らかに節目のタイミングだったら普通に言いますね。同伴でご飯を食べながら「今日締め日だよ〜♪」って告知しておいたり、席に着いたタイミングで「今日締め日だけど。どうする?」って切り出したり。
―当たり前のように言われると、じゃあ、何入れよっかって考えちゃいますね。怖いww
お客さんを見て言いますけど、基本ドMな人が多いので当然かのようにぐいぐい行きます。
―締め日以外にも節目はあったりするんですか?
何かと記念日を作りますww 1kgヤセたからお祝いにシャンパンとか、じゃあ仲直りのシャンパンねとか、何かと理由をつけてシャンパンを入れてもらう♥ わがままだから図々しいこと言えちゃう(笑)。歴が長いお客さんが多いから言えるってところもあるけど。
―1kgヤセたお祝いにシャンパンww もはや何でもありですね。
でも、ちゃんとした記念日もいっぱいあると思いますよ。指名してくれた記念のシャンパンとか、出会って1年目のお祝いシャンパンとか、記念日を見つけようと思ったらいっぱいありますよね。
―来店10回目の記念日とか?
そうそう。そういう節目もいいと思う♥ 記念日じゃなくても、「○○買いたいから今月頑張ってるんだよね」とか言いますね。「○○したいから」頑張ってるとか。
―さとみさんには、シャンパンを入れないお客さんもいるんですか?
素飲み(セット料金のみ)のお客さんも全然いますよ♥ そういうときはさとみスペシャルを飲んでます。あるんですよ、値段をちょっと高く設定している自分専用のドリンクが。マンゴースムージーで1杯5,000円なんですけど。これをたくさん飲んでます。お酒が弱いので飲むとしたら高いお酒しか飲まないんですけど、好きなソフトドリンクならたくさん飲めるし単価上げもできるので。自分用のスペシャルドリンクを自分で考案して値段も決めちゃうっていいと思うな。もっとみんなどんどんやればいいのになって思います♥
―マンゴースムージー普通に美味しそうですね。
ただ、高カロなので、いまお店のソムリエさんと、紅茶ベースで低カロなスペシャルティーを考案中です♥
―ちり積もな単価上げもちゃんとしてるんですね。
しますよ♥ すべての席でシャンパンが入っているわけではないので。そういうお客さんでもドリンクなら好きなの飲んでいいよって言ってくださるし、煽られるのが嫌っていう人もいるので。そういう席では無理しない。でも、ふとしたときにシャンパン入れてくれたりすることもあるので。
―そういうラッキーもあるんですね。
そうそう。お客さん見て煽ってますね。煽られるのが好きだろう人しか煽らないです。あと店にもよると思いますけど、そのとき店でオススメしているシャンパンメニューをお客さんの目の前にポンと置いたりして、「この中から選んでね」感を出すときもあります。うちのお店の場合、毎月変わるキャンペーンボトルっていうものがあって、そのメニューがテーブルに置いてあるので。
―キャンペーンボトルとは?
その都度変わるんですけど、原価引きが少ない女のコに優しいシャンパンです。知名度はないからSNSでは映えないかもしれないけど、お給料にはつながりやすいみたいな。
―ああ、なるほど。高級シャンパンは映えるけど原価率も結構高いですもんね。
コロナ禍なのでSNSにシャンパン載せちゃダメってお店もあると思うんですね。お客さんもシャンパン載せられなかったら高額ボトル入れる意味ないって思う人もいるかもしれないので。そういうときは原価率の低いシャンパンをたくさん入れてもらってお給料に繋げるっていうのはありだと思います。
―コロナで大変な今だからこそ心がけたいことって何でしょうね。
常に元気でいること、ニコニコしていることだと思います。キレイごとではなくて文字通りの意味で。このご時世、私たちが大変なようにお客さんもきっと大変。これまで以上に癒しと気分転換を求めて来ていると思うので。そこで楽しめたらお金も使いたくなるものだし、また来てくれるだろうし。お客さんが欲しい言葉をいつも以上にギブすることは意識したほうがいいかなって思います。
―ああ、なるほど。
仕事大変だったんだよね〜って言ってたら、「よく頑張ってるよね」とか、活力になるような言葉を惜しみなく。変化に気づけるように注意深く接客して、気づいた部分に言葉を添えると良いと思います。来店頻度が減ってるお客さんだったら、なおさら会ってない間の変化とか近況報告とかあるはずだから話も弾みますよね。そういうことも配慮しつつ、自分の状況も遠慮なく言っていいと思います。「今月苦しいから高めのお酒入れてくれたらうれしいな」とか。
―シャンパンが下りる流れを作るための演出みたいなものって、さとみさんにはあったりしますか?
親密度の高い楽しい空気になっていたほうがいいですよね。そういう空気を作るという意味でリアクションはめっちゃ大きいほうがいいと思う。無理をする必要はないんですけど、嬉しかったらその喜びを大げさなくらい前面に出すみたいな。そのほうが感情が伝わりやすいし場も盛り上がるので。私、シャンパン入ったら毎回めっちゃ喜びますよ。
―プラスの感情は出し惜しみしない。
そうそう。増幅するくらいの勢いで。逆にマイナスの感情は伝える必要ないですよね。それは自分の中で消化すればいいことなので。目指すところは、店を出るとき「来てよかったな〜」って感じてもらえるように精一杯楽しませること。そこをいつも意識していれば自然と売上は上がっていくと思いますよ!
同伴時にシャンパンへの布石を打つ、記念日を作る、プラスの感情を増幅させてオーバーリアクションなど具体的なノウハウも満載だったさとみさんの売上術。ぜひ参考にしてみてくださいね♥
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