昨年12月をもって惜しまれつつキャバ嬢を卒業した元『ファブリック 新宿』の橘ななさん。突然のご報告だっただけに驚いた人も多かったのでは? 多くを語らずに歌舞伎町を去っていったななさん。それはそれでいろいろ気になる! というわけで改めて卒業にまつわるあれこれを本人に直撃! 引退の真相、その後の日々やファブリックの思い出、そしてななさんのこれからに迫ります♡
キャバ嬢引退後のななさんですが、釣りをしたり旅行を楽しんだりと楽しそう♡
ヒマなの!(笑) ずっと働いてて忙しかったからゆっくりする日々を満喫してます。お酒もほぼほぼ飲んでないから目覚めが最高。二日酔いじゃない人生が快適すぎてもうお酒飲めないかも(笑)。
もう既に人生3回ぶんくらい飲んでそうですしね。
だよねww もうほんとにたくさん飲ませて頂きました。改めてありがとうございました♡
にしても「12月いっぱいで卒業します」という告知を見たときはびっくりしました。そんなそぶりもなかったから。
みんなに驚かれました。「え?」って。発表したのが12月15日とか16日かな。年末のグループレースが終わってから告知して。ごく一部の人は知ってたけど、ほとんど誰にも言ってなかったから。でも、「まあ、ななだからね」みたいな感じで(笑)。
いつ頃から引退考えてたんですか?
10月くらいからかな。そのへんからやめるっていう気持ちが固まってて。今いるお客様に専念しようと思ってました。だから、そのへんからインスタも上げなくなったんですよ。ストーリーとかも。やっぱりインスタ見て来ましたっていう人もいたから。新規のお客さんは控えようと思って。
ずばり、卒業を決めた理由は? 水揚げ?
それ、思うよねwww でも違うの。全然そんな話じゃないの(笑)。
前にインタビューで「水揚げされるまでやめない」と言っていたから、もしかしてと思ったけど…。
やめるタイミングに関しては元々2年くらいかなっていうのは自分の中で決めていて。ただ、お客様もいたし売上もあったから悩んではいて。それと同時に、一番最初に知り合ったお客様がいたんですけど、その人がいなくなったら自分もキャバクラやめようって決めてたんですよ。その人がキャバ嬢・橘ななを作ってくれた人だったから。それは店側にも前々から伝えていて。
その方は、一瞬の美人茶屋時代に初めてできたお客さんで、その後ファブリック入店を熱心に勧めてくれたというお客さん?
そうその人。で、10月くらいにそのお客様から「キャバクラはもう引退するわ」って言われて。じゃあ私も一緒に年内で引退しようかなと。それで踏ん切りがついて店側にも12月いっぱいでって伝えたっていう流れです。
“そのお客様”がめちゃくちゃ太いエースで、切れたら売上がヤバそうだったとか?
いや、そういうわけでもない。使ってもらっている額でいったらもっと高額の方はいたから。ただ、“キャバ嬢とはどうあるべきか”みたいなところで、そのお客様が私を育ててくれたっていう実感があったから。その方、マジのキャバプロで私にとって師匠みたいな存在だったんです。
毎月、こうこうこうでいくら売ったとか全部報告していたし、今月も頑張ったねって話して、来月も頑張れって言われたりして。キャバクラというものを教えてもらったし、このお客様に報告できる結果を出すことが励みでもあったんですよ。
タワーとかやってくれたのも全部この人ですよね。「え、タワーやる? 見せてやるよ」みたいな。「おまえマジこれ絶景だから」って言われて。この人以外でタワーしたことないですね。こんなお客様なかなか出会えない。
やめることもそのお客様には最初に伝えましたね。「私も一緒にキャバクラやめるわ」って。最後、そのお客様と奥様とタワーしました♡ 「おつかれさま〜」って言って。奥様とも何度かご一緒したことがあってすごく良くして頂いていたので。最後に一緒にタワーができて嬉しかったです。
このお客様がいなくなったら自分もキャバクラやめるってあるんですね。
私の場合はそうでした。ファブリックに入るときもそのあともずーっと言ってました。「この人がいなくなったら私、やめます」って。それまでは頑張りますって。
「年内でやめます」と言って、お店の人には止められませんでした?
そりゃあまあ最初は止められたけど。でも元々、店側にも長くやるつもりはないっていう話はしていたから理解はしてもらって円満に。担当さんにも「ななが決めたんだったら俺は応援するよ」みたいな感じで。
年間2億3,000万売上があるわけですよ。やめるのやめようって思っちゃいそう(笑)。
それね! それは何回も思った(笑)。ええ、どうしようって。お客様もいるしどうしようってめっちゃ悩んだんですけどね。でも、やめるタイミングを逃すなと思って。タイミングって自分で探さないと見つけられないから。それでまた1年、また1年ってなるんですよ。人間って。なあなあにやっていたら売上も上がらなくなるし。いいときでやめれて良かったなって自分では思ってる。
そもそも、自分でもこんなに売れるとも思ってなかったし。なんだかんだ2年半続いたし。やり切った感ありますよ。普通よりかは売ったと思うし。これ以上ってなるとほんとにやめられなくなるなと思って。めちゃくちゃ悩みましたけどね。だから、担当に話しするときは泣きながら話しました。
ほんとにここまでやれると思ってなかった。自分が一番驚いてる。キャリアはゼロじゃないといっても5年もブランクがあるし、3カ月働いただけだしほぼ素人みたいなもんで。めちゃめちゃ歌舞伎町っていう街が怖かったし。
最初から長くやるつもりはなかったんですね…。
売れるとも思ってなかったし。最初はとりあえず時給もらってゆるくやろうみたいな感じだったんで。頑張れたことに驚きを感じる。ファブリックにいた2年半、めっちゃあっという間だった。あんなに毎日二日酔いでツラいツラいって言ってたはずなのに、振り返ってみるとめっちゃ楽しかったな。「病んだ〜」とか言いながら元気だったし二日酔いでも元気だったww
私、歌舞伎町に来た当初、みんなから「降って湧いたキャバ嬢」って言われてたんですよ。何年もブランクあっていきなり復帰して、ファブリックオープンでいきなりナンバー1になって、「誰こいつ!?」みたいな。普通だったら元々キャバクラやってたコたちが、トントンと上がってナンバー1になるじゃないですか。そうじゃなかったから。
ファブリック自体も、六本木では成功してたけど、新宿に来たら無理だよねって言われていたし。それで店も私も売れたから。「誰?」ってめちゃくちゃ言われてましたね。「どこがナンバー1なの?」とか。それで降って湧いたキャバ嬢と呼ばれ、今度はいきなりいなくなるキャバ嬢(笑)。このコ何がしたかったんだろうって感じだよね。
メゾンドボーテ初登場のとき、「家を建てたくてキャバクラ始めた」って言ってましたけど、そのぐらい貯まりました(笑)?
言ってたww 家建てるって! 貯まったのかなあ〜。都内でお家建てようと思ったら相当かかるからな〜。まあ目標は高くってことで(笑)。
ファブリック2年半の中で記憶に残るエピソードといえば?
いろいろあるけど一番はあれかな。ファブリックのらせん階段から落ちたことかな(笑)。 入店して1年くらい経った頃、酔っ払って落ちたんですよ。この階段から落ちたキャバ嬢、私が初ですwww
「救急車呼ぶ?」ってくらい脚から流血してたらしいんだけど、「私、アフターあるから」ってそのままアフター行ったらしい。泥酔してて痛みとか感じてないし、それより「アフター行かなきゃ」ってことで頭がいっぱいだったのかな。
とにかくアフターへ行かねばという使命感w
こんな状態でアフター来られてもお客様びっくりだよね。「おまえ、血まみれだよ!」って言われたらしいんだけど、全然平気な顔して普通に飲んでたみたい。全然記憶ない。朝起きたら脚に絆創膏30枚くらい貼ってあってベッド血だらけで、「何これ!?」みたいな(笑)。そのあと傷パワーパッドで治しましたけど、今も全然傷跡残ってます♡
ところでストーリーに上げている“ななめし”が豪華すぎて…。品数の多さとか料亭のよう。これ普段の食卓なんですか?
そう、いつもの家ごはん。品数多くないとごはん食べられない人で(笑)。単品だと食べてる途中で飽きてきちゃうんですよ。でも確かに仕事やめてから毎日料理してますね。出刃包丁とかいろいろ買ってきてカニとかさばいたりしてる。ヤバくない(笑)。料理得意じゃないけどなんでも作ります♪
デザートまで作ってたときありましたね? どら焼きといちご大福。
あれはめっちゃ大変だった (笑)。お菓子作りは苦手で。バレンタインだしなんかお菓子作ってみようかな〜と、ふと気の迷いで作ってみたんだけどもう一生作らないと思うww
お魚も、釣ってきた獲物じゃないときでもスーパーに売ってないような高級魚が登場! どこから仕入れているの?
ごはん屋さんで「このお魚美味しい♪」って思ったら、家でも料理したいじゃないですか。それで、仲良くしているデパートのお魚店さんに仕入れてもらってます。「いついつ、こういう魚が欲しいんだけど」ってお願いして魚市場で買ってきてもらってる。お魚屋さんの担当はおばあちゃんなんだけどめっちゃ仲良し♡
充実した毎日を送っているななさんですけど、今後のことは何かもう考えているんですか?
いや、まだ何も考えてない(笑)。とりあえず今は休んでる。ほんとにもうただただ休憩して楽しく過ごしてる。でもまあ、昼職のほうはやめてはいないから。仕事するとしたらそこに復帰する形になるんじゃないかな?
では最後に、ななさんにとってキャバクラってなんでした?
私の2年半はファブリックがすべてだった。自分でいうのもなんだけどそれぐらい頑張ってた。キャバクラ=ファブリックでしたね。ほんとにすべてだったし私の居場所だった。また新たな居場所、見つかるか不安…。とかいっていきなり良い人現れたりしないかなって思いながら生きてる♡ 出会いはなんでもいい。ナンパでいい (笑)。
人懐っこくて素直で不思議な吸引力があったななさん。インタビューにはいつも「こんなに語って大丈夫?」というくらい真っ直ぐに答えてくれていたのが印象的でした。めちゃくちゃ濃い2年半のキャバ嬢人生おつかれさまでした!
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